22日の日経スポーツ欄。
JOCの「肖像権ビジネス」について、記事とコラムの二本立てで扱っていた。「肖像権頼み脱却先送り」という見出しからも分かるように、基本的には JOC の「肖像権ビジネス」にネガティブな評価で記したもの。
これも面白いよなあ。基本的に「肖像権ビジネス」ってのは「まっとう」な商売。たまに「うぜー」よと思うことがないでもないけれど、スポーツ組織だって当然金が必要。まっとうだと思えるものには金を出して動かしていくのが社会のルール。
但し、だ。ファンや選手たちが「肖像権を利用したい」というまでに IOC が「肖像権」を適切かつ有効に管理しようとしていたかと言えば大いに疑問。ある面では「我々が管理者である」という地位の上に胡坐をかいていたとも言えると思う。これはネットが「インフラ」化してから騒ぎ立てるマスメディア全般にも言えることだけれど。
「てめーらが権利の上に胡坐をかいてたんだろうが」ということで、すべての権利をワヤにしちゃうことは、まあできない。さっきも言ったように「社会のルール」だし。ただ、長く胡坐をかいてた連中が言うことは、さすがに足が痺れているようでフットワークが悪い。
「肖像権頼み」が脱却しなくちゃいけないものかどうか。それは疑問な面もある。メディアとしても取り扱いに困りそうな話題だなあと思う。
肖像権 新版 (ユニ知的所有権ブックス No. 7)
posted with amazlet on 08.02.23