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突然ですがこちらに移転しました。

川淵三郎@私の履歴書

川淵三郎会長の「私の履歴書」は読んでますか。彼の選手時代の話はあまり面白くなかったけど、J設立に向けた頃から面白くなってきましたね。

で、今回は避けて通れない「横浜フリューゲルス」の話。

川渕三郎@私の履歴書

ぼくはこのときの「騒ぎ」を、かなり苦々しく記憶しています。「俺たちのチームを奪うな」って、そりゃ君たちのものだったら奪わないって。Jは、この経済社会に於いて、経済主体たちの利益も考えながら、川渕氏等が必死に立ち上げたものでしょう。企業側が「悪いけど無理だ」と言うなら、その主張にも耳を傾けるべきなんじゃないの。

そもそも「プロスポーツ組織」に「経済的観点」は絶対入ってくる。その「経済面」を大きく企業頼りながら、なぜ文句を言い、「俺たちのものだ」と言い切る権利があると思えたのだろう。当時流布した言説は、書籍も含めて不愉快なものがほとんどだった。

今回の「私の履歴書」の「放漫経営」の見出しにも、ちょっと不快感を感じる。「放漫」と言うけれど、設立に動き始めた当初、「バブル」の残り香を「ラッキー」と感じたことはなかったか。企業に「経済的メリット」を説いたことはなかったか。

個人的に、この件に関する「総括」は、「横浜FC」の開幕戦で行った。横浜フリューゲルスの存続を願っていた人の中にも、横浜FCにネガティブだった人はいるんだろう。だから、「運動員」全員がFCの試合に駆けつけろとは言わない。でも三ツ沢という決して収容人員が多くないスタジアムで、ガラガラの状態だったのは悲しかった。大声で文句を言った人たちの多くは、自分たちには不満を叫ぶ権利だけあると思ってたんだろうか。

尚、この「私の履歴書」の記事。見出し以外はJの健全な発展を願う川淵氏の動きが、「バランス」をもって描かれていたように思います。

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