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突然ですがこちらに移転しました。

落語のお勉強をはじめてわかってきたこと

rakugo house

最近ちょっと落語のお勉強をしているところ。10年ほど前にも深夜寄席に出かけたことがあったけれど、ちょっと「お勉強」するまでには至らなかった。

今回はTwitterで『落語の聴き方 楽しみ方』という本の存在を知って、これを読んでちょっとはまった。

とりあえず20冊程度、落語の本を買ってきた。そして20枚程度の落語CDを購入。もちろんYouTubeなどでもいくつか見てみた。

そして先週、久しぶりの寄席として鈴本演芸場の昼席(古今亭志ん輔の「子別れ」がトリ)に参加。購入したCDはほとんどが「志ん朝」で、「志ん朝系統」に興味があるんだけど、まだ「とりあえずいろいろ聞いてみようよ」の段階。

そんなわけで昨日はぼくの寄席デビューだった末廣亭の昼席と夜席。そしえt今日は鈴本演芸場の「早朝寄席」ってのに行ってきた。

そんなわけでまだ二箇所の寄席にしか出かけていないわけだけど、とりあえずわかったこと。

  • どこの寄席のどの時間でも行列はできる
  • 但し、最初の行列で満員になるというほどではない
  • 結構きちんとした古典をたくさん聴ける
  • 色物は(個人的に好みじゃないものがほとんど
  • メモをとるのは気恥ずかしいけれど、寄席で何席も見ているとメモが必要かも
  • 年齢層は全体的に高い
  • 但し若いカップルの姿もある。女性同士という人も結構多い

個人的に、かなりの「人混み嫌い」で、渋谷にはもう10年ほどでかけてないし(好みのイベントがあっても諦める)、新宿も用を済ませばすぐに離脱する。人のいない峠を自転車で走ってるのが好きというタイプ。

そんなぼくに「ブーム」の影響が残る落語に耐えられるかは大きな問題だった。実際のところ、チケットも「予約しないと買えない」というわけではなく(寄席には予約というシステムもないらしい)、また一時期のラグビーのように徹夜して入場待ちをする必要もないってのは助かった。

今のところ、開場(チケット販売開始)の40分ほど前に到着するように出かけている。そういえば開場とチケット販売開始の時間が同じだってのは、昔の秩父宮ラグビー場と同じシステムだな。ラグビーも最近行ってないからシステムは変わっているかもjしれない。

もちろん、なんだか変な笑い声をあげる客や、なんかビニール袋をがさごそいわせてる人なんかもいて、そういうのが気になりだすと耐え難く感じることもある。

演じられる落語の「ジャンル」についてだけれど、「古典落語」が聴けることが嬉しい。もう「年寄り」になったこともあって、基本的には古いのが好き。余命を意識すると新しいものの評価に力を注ぐより、評価の定まったものを味わう方が効率的かなんて判断もある。

YouTubeなんかを見ていると、「新作」の落語が広まっているようで、実はこの点に不安を感じていたりした。もしかすると前座なんかでは関西人の日常レベルの漫談を聞かされるんじゃないかと思ってたりした。だいたいテレビでやっている「お笑い」がちっとも面白くないので、そういう話を「噺」として聞かされるんじゃないかなどとも思ってた。

実のところそういう考えは全くの杞憂。まだ3度しか寄席にでかけていないのに言うのもなんだけど、「古典」の演じられる頻度に満足を感じている次第。

ちなみに「色物」は個人的に全く面白くない。手品ってのは学芸会か飲み屋の女の子レベルだし、都々逸なんかにも(いまのところ)全く興味がない。ただ、そういう時間はストレッチングやトイレ時間になるわけで、「存在に苛立ちを感じる」ってわけじゃあない。

年齢層については、じじいなぼくが言うのもなんだけど、チケットのための行列を見て一瞬「おっ」と引いてしまう感じ。谷中商店街よりも平均年齢にするとちょっと高いんじゃないか。いや、このたとえはわかんないな。日本棋院の一般対局場くらいといえば、、、こっちの方がぜんぜんわかんないか。

来週はこれまでに行ったことのない浅草演芸ホールにも行ってみるつもり。それから、ちょっと気になる古今亭志ん輔が3月の中席で末廣亭に出る。3月といえば徒歩3分の国立演芸場も改装オープン。

いましばらく落語のお勉強をしてみるつもりです。

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