らくごカフェは神保町。うちからは九段坂を降りてすぐ。九段坂のあたりは桜が綺麗だ。例年は花見時期、交通(歩行)規制すらされる九段坂辺りだけど、今年は今のところ規制は眼にしてない(平日だからかもしれない)。
「花見っつーなら花を見んかいっ」なんて心のなかで叫んでたガキとしては、酒飲みついでの花見が減るらしい今年はちょっと嬉しい。もちろん「経済復興」だとか、そういう難しいことを考えなければの話だけれど。
ところでらくごカフェ。初日は柳家一琴根多下ろし。Twitterでのご案内で急遽でかけることにしたもの。
本当は千秋楽にやる予定だったのが震災の影響でスケジュールはいろいろ変更になったらしい。
- 「お血脈」
- 「鷺とり」
- 「らくだ」
「鷺とり」は枝雀のDVDを持っている。柳家一琴氏も、初めて聞いたのが桂枝雀の「鷺とり」だとのこと。もしかして「青亀の怖いとろろ」なんか言ったりするのかと思ったけど、さすがにこれはなかったな(笑)。
サゲは「坊さんの出した火花が江戸の半分を焼く大火に繋がった」というもの。これ、爪に火をともして暮らしていたおばあさんが出火の原因という「富久」なんかにも繋がって面白いね。「人を救う」と「人を掬う」の言葉遊びは、ダジャレを連発する枝雀版の方が分かりやすいかもしれない。
「らくだ」ってのは好きな話。最初は本で読んだ。最初に読んだときは本物のらくだが出てくるのかと思った。長屋で駱駝が死んでいるシーンを思い出して、筒井康隆風な世界を想像したな(笑)。
この日はまくらで、江戸時代とらくだの関係について触れていた。「江戸時代においてらくだってどういう存在だったのかなあ」なんて思ってたりもしたから、このまくらは良い感じ。人によっちゃあ「はて?」と話に入れないかもしれないもんな。
ちなみにうちにある「らくだ」は三笑亭可楽と古今亭志ん生のCD。志ん生の方は人が変わるまでのショートバージョン。この日はフルバージョンだった。後半部分にいろいろあったくすぐりは面白かった。但し連れに「火屋」と「冷や」が理解できなかったんじゃないかと危惧してるんだけど^^。
そういえば「かんかんのう」はちょっと長めに入っていて面白かったな。