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すごく盛り上がった池袋演芸場 2011.04.23 昼席

どこに行こうかなと各寄席のサイトを見て決めたのは池袋演芸場。ただ、柳家三三も出ると思ってたら代演だった。柳家三三は一度しか聴いたことがなく、まだ何も知らない人なんだけど、どうやら間接的な知り合いらしいんだよな。ちなみに林家正楽も代演だった。

本日の池袋演芸場
本日の池袋演芸場 posted by (C)torisan

ただ、面白い寄席だったなあ(イロモノは席を経ったので、面白い寄席というのは語弊があるかもしれない)。「席を外していれば良かった」と思ったのは林家木久扇の漫談くらい。「笑点」や「ラーメン党」の話をされてもわからないんだよな。どちらも全く知らない。

  • 鈴々舎やえ馬 「子ほめ」
  • 桂三木男 「転失気」
  • 三遊亭歌奴 「夢の逢瀬」
  • 柳家喬之助 「長短」
  • 入船亭扇遊 「干物箱」
  • 林家しん平・漫談
  • 古今亭菊之丞 「町内の若い衆」
  • 林家木久扇・漫談
  • 三遊亭萬窓「らくだ」

鈴々舎やえ馬は関西出身の前座。ちょっとした大阪弁を隠さずにそのまま使う演者。大阪弁が嫌味にならず、なかなか普通に面白い噺家だと思った。

桂三木男はなんとなく朴訥とした感じ。話もよくある「転失気」。ただなぜだか分析できないんだけど、ところどころふと笑い声を漏らしてしまうところあり。興味深い噺家としてチェック。ちなみにサゲは「ナラ・ヘーアン時代」の方。

続いての三遊亭歌奴「夢の逢瀬」もふつうに面白く、普段の寄席ならこれを聴いただけで「良かったなあ」と思ったことと思う。ただ本日の圧巻は柳家喬之助の「長短」。長短は変な間延びを耐え忍んでこその面白さって感じがあるんだけど、今日の「長短」には間延びも何もなし。面白さだけが感じられる内容に仕上がっていた。これを聴いたのは良い思いでだぞ。

入船亭扇橋の「干物箱」も、これまでCDでしか聴いたことがなかった。「まあそういう話しよね」レベルに思っていたのが、今日の話を聴いて興味を持ち直した。これも普段の寄席なら「きて良かった~」と単独で思わせてくれるレベル。

ところで古今亭菊之丞の「町内の若い衆」は初めて聴いた。いやあ、こんな話、アリなんだなあ(笑)。前回の鈴本での(短縮版)「らくだ」よりも、やはり菊之丞カラーにあっていて面白く鑑賞。

三遊亭萬窓の「らくだ」は、ぼくの大好きな「頭をつぶしておけ」のくすぐりも入ったバージョン。屑屋が逆襲を始めるところまでのもの。ただ本日の内容の濃さに興奮しきっていたのか、「らくだ」はあまりきちんと聴いていることができませんでした。反省。

親子できこう 子ども落語集
柳家喬之助 三遊亭金馬(三代目) 古今亭志ん生(五代目) 金原亭馬生(十代目) 古今亭今輔(五代目)
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