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突然ですがこちらに移転しました。

権太楼話爆笑十夜@鈴本演芸場 第八夜

落語ってわけじゃないけど、なんと三日連続で林家正楽師匠を追いかけることになった(笑)。鈴本演芸場で偶然すれ違った。

「あ、おはようございます!」「どーも、連日ご苦労様でございます」「いつも楽しみに拝見しています」「いえいえ、ゴメンなさーい」。

正楽師匠とたくさんお話できました^^。

  • 柳家甚語楼 「猫と金魚」
  • 三遊亭歌武蔵 「無精床」
  • 林家正楽 相合傘・パンダ・ドラえもん・鯉のぼり・藤娘・ガンバレ東北
  • 柳家花緑 「権助提灯」
  • 柳家喜多八 「代書屋」
  • (仲入り)
  • 橘家文左衛門 「寄合酒」
  • 柳家権太楼 「抜け雀」

「代書屋」を生で聴いたのは初めてだな。枝雀のDVD(ポン)版とCD(がたろう)版を何十回も見聞きしてる(今日は速記本も買った)。

速記本を買ったからといって、もちろんぼくは落語をしゃべりはしない。なんか教えてくれる教室があるみたいだけど、そこまでは絶対にやらない。落語を始めるときに立てた3つの誓いがあるんだ。凝り性なんで誓を立てておかないと大変なことになる。

  1. 出囃子を聴いただけで噺家の名前を当てたりしない
  2. 落語家のCDを全部揃えたりしない
  3. 落語を自分でしゃべったりしない

えっと。今のところ、5人くらいは噺家の名前を聴いて出囃子が頭の中で鳴るようになった…。で、志ん朝のCDは着々と揃いつつある…。

だから(?)ぼくは決して自分で落語を話したりしない。

トリの権太楼、本日の演目は「抜け雀」。これ、好きな話なんだよな~。CDは志ん生、白酒、DVDは志ん朝のが2つ手元にある。寄席でも今日を含めて3度聴いたのかな。

ところで志ん朝のDVD、若い方では勘当になった理由を「絵の稽古をしなかった」としている。後年の版では「心得違いをしていた」ためとしている。ぼくはこの「心得違い」という言い回しがすごく好きだ。

手元の志ん生版には勘当された理由についての言及はない。白酒版では「絵の修業をしなかった」ためとなっている。そして今日の権太楼版も同じく「修行をしなかった」。

絵は上手だけど勘当されたと言う方がドラマチックだと思うんだよね。で、そのためには「心得違い」と言いたいんだよな。

ところでこの権太楼版、銀紙の下りも何度も出てくるし、墨もすらされる。勘当理由について以外はまるっきり好みの仕立てだった。権太楼オリジナルとしては「いじめられ慣れた亭主」の味をすごく前面に出してたな(誰もが予想する通りだと思う^^)。