まだまだ落語についての情報収集能力が足りないな。ツイッターでの発言をみるまで、この会の情報は入ってなかった。
「大工調べ」をやるってことで参戦。
らくごカフェ高座 posted by (C)torisan
- 芋俵
- そば清
- 大工調べ
「芋俵」は生できくのは初めて。芋を探るシーンで、さつまいもの他にジャガイモもあるよ、って話はなかった。下品すぎて笑って良いものかどうか悩むから、ないのはありだよな。
入る店は「木綿問屋」。ぼくの記憶にのこっている版は「質屋」だった。「三人いなくちゃだめ」のやりとりは、兄貴がうっかりしていたのではなく、兄貴が知っていて話をするバージョン。なるほど、知っていて話をするのもありか。芋になるのは与太ではなくて、ちゃんと名前のある若いもん。確かに与太に芋役をまかせるということになると違和感もある。
芋俵を店の中に入れるときに、店のモノが「あとで因縁をつけられてもいやだ」と話す。芋俵を持っていた連中が初めから胡散臭い奴だと睨んでおり、それならばこちらの方が自然だな。記憶に残っている版では、店の人がもっと純粋な親切でしまっておいたように思う。
「大工調べ」。こちらは与太郎が「馬鹿じゃない」のにちょっと驚いた。ちょっと鈍いやつには違いないんだけど、話はそれなりに通じる奴なんだよな。そういえばぼくは志ん朝と志ん生でしか「大工調べ」を知らない。他家の「大工調べ」をちょっと勉強してみたいな。
あと、与太郎が金を持ってきたとき、大家が「差し金」の存在を認識するというのも志ん生版・志ん朝版にはない展開。その展開がどのように影響するのかにはすごく興味を持った。棟梁の訪問時にずいぶん違った噺が展開されるのかと思ったけれど、それはそうでもなかったみたい。またCDなどで比べてみたいところ。
そもそも落語を聞き始めたとき、「大工調べ」はあまり好きな話じゃなかった。好きな話と格上げしたのは1ヵ月ほど前だったかな。
こうして「気になる噺」が増えていくのはすごく嬉しいし、そしてまたいろいろと聴いてみたくきっかけがもらえるのも嬉しいこと。