落語を見始めたのは今年の2月。というわけで、冬は初めて経験する季節ということになる。つまり、まだ生で芝浜を聞いたことがなかった(もちろん「御慶」も聞いたことがない。でも「御慶」なんてやる噺家、いるんだろうか?)。
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微妙な時間があいていたので、国立演芸場に行ってみた。目当てはとくになかったけれど、まあ柳亭燕路は好きな噺家だ。ついこの間も聞いたところだけど、また面白い話をやってくれるに違いない。
と、いうわけでぼくの「初芝浜」となった。伯楽の芝浜は日の出のシーンをやる三木助風バージョン。細かいところでいろいろとこれまでに聞いたことのない工夫があって、メモを見ながらこれから勉強する。ともかく、「初」による気持ちの高ぶりを空振りさせない出来ではあった。
柳亭燕路の「梅見の薬缶」というのは初めてだったな。これまた燕路ぴったりの話。さすがは気にしている噺家だなと満足。周囲の客も「今日いちばん受けてたよね!」とか「面白い!」なんて声をあげていて、なんとなく満足(笑)。
前座では「やかん」を聞けたのはよかったな。ただ抑揚に何があって、聴かせどころが尻すぼみになったりしたのが残念。あと、座布団を裏返したり、めくりをかえすとき、なんだかおざなりな態度なのがすごく気になる前座だった。ああいうのはすごく損だから改めた方が良いと思うんだけど、そういうのを魅力と感じる人もいるかもしれない。
帰りは売店で、金原亭伯楽自らの著書紹介を聞きながら、2冊本を買って帰ってきた。
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