『砂糖の世界史』だとか『パスタでたどるイタリア史』だとか、ジュニア新書系にも影響が及んでいる「モノからみる世界史」本。ルーツはどのへんにあるんだったっけ。
本日の日経新聞・読書欄でもその系列の作品が紹介されていた。
胡椒を含む香辛料こそは、ヨーロッパ人が、それを求めて相争い、アジアを植民地化して帝国主義的な支配を及ぼす最大のきっかけとなった via #日経新聞 #読書 #歴史
胡椒 暴虐の世界史 マージョリー・シェファー著 http://t.co/mpWKrCthRt
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 2月 22
中学生時代、やけに香辛料が好きだった(まあ、今でも好きだ)。しみじみと「東インド会社の時代に生まれなくて良かったなあ」などと思ったものだった。
ちょっと違うかもしれないけれど、やはりひとつのモノから文化を語ろうとするのはこちら。
荒れやすいベーリング海の危険な漁場では、今でも漁獲期に平均週1人の死者を出し、ほぼ全ての乗組員がケガをする via #日経新聞 #読書
カニの不思議 ジュディス・S・ワイス著 http://t.co/js8Rrvodv4
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 2月 22
本当に「カニの不思議」について書いてあるのかどうか。そういえば産業の構造として「当然に」(?)事故を組み込んでいるのも興味深いな。建設業なんかでも普通に働いていて普通に事故で死んだりするみたいだ。どうしてなのか、対処のしようがあるのかどうか、いつか調べてみたいと思っているけれど。
別系統で興味を持ったのはこちら。
ハワイ諸島のコオロギは天敵の寄生バエの攻撃を避けるため、わずか5年で鳴かないように進化した via #日経新聞 #読書 #科学
私たちは今でも進化しているのか? M・ズック著 http://t.co/Lc4mIlVtxQ
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 2月 22
本書の意図は、進化・適応を無視して「昔に帰ろう」という健康法を批判するものらしい。
狩猟生活をしていた旧石器時代(パレオリシック)のヒトと同じように、穀物よりも肉を多く食べれば病気になりにくいと考える。古代人をまねて素足で走る人もいるらしい。本書はそうしたブームを痛烈に批判する。
そのために記したものであるらしい、進化・適応の歴史の記述が面白そうだ。