『金田一家、日本語百年のひみつ』を読んだ。
うっかりすると「かねだいっか」なんて読みそうなタイトルだけど、「そう読む人は本書を手に取らないはず」という自信のあらわれか(笑)。
どうも、金田一家の語り方が肌にあわず、ちょっと読みにくい部分も多かったものの、面白い本ではあった。祖父、父との距離感が、ぼくの感覚にあわないのかな。
それはともかく。面白かったこととしてたとえば「将軍様」。
独裁国家に関するニュースでよく聞くのは、「首領様」「将軍様」という言い方だ。確かに日本語としてはおかしい。しかし、彼の国の言葉では、ちっともおかしくないのだろう。それを直訳して伝えるところに、マスコミの意図が見える。
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2018年4月4日
via 『金田一家、日本語百年のひみつ』(金田一秀穂)
これはぼくもずっとそう思ってる。字幕で「偉大な将軍様」とかなんとか表記されるんだけど、きっとそれは「文化の違い」を無視した訳なんだろう。ただ、この件についてはほぼこれだけで、「実際はこういう言語文化的背景がある」なんて詳述がなかったのは残念。
「とんぼ」というときの「ん」は唇が閉じている。しかし「寝具」の「ん」は唇が開いている。
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2018年4月4日
via 『金田一家、日本語百年のひみつ』(金田一秀穂)
これはまあよく言われる話ではあるかな。でも絶対に自分で発音してみたくなる。
そしてまた、よく言われる話ではあるけれど、日本語の「ムズカシサ」について。
「わかりません」は「わかります」の反対であるが、「知りません」は「知ります」の反対語ではない。
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2018年4月4日
from 『わが青春の記』(金田一春彦) via 『金田一家、日本語百年のひみつ』(金田一秀穂)
「そういうの、前から言われてるじゃん」とか、「他の本にもあるじゃん」なんて言われそうだとは思う。でも、こういう記述を読むのが楽しく、なんどみても面白いんだからしょうがない^^。