気になったこと日記 on はてな

突然ですがこちらに移転しました。

青空文庫

「生んでもらった恩義に背くようだけど、ぼくはどうにも不細工です」 via ヰタ・セクスアリス

何十年かぶりに『ヰタ・セクスアリス』を読んだ。「嫁を貰え」という母親にこういうシーンがある。 生んで貰った親に対して、こう云うのは、恩義に背くようではあるが、女が僕の容貌を見て、好だと思うということは、一寸想像しにくい。

これはいかんだろう>沖野 岩三郎『ばべるの塔』

towerofbabel Originally uploaded by TalkLeft. 沖野岩三郎という作家は知らないんだけど、青空文庫に『ばべるの塔』という作品が掲載されているので読んでみた。 …。 この作品はいかんと思うなあ。確かに「コミュニケーションの危うさ」と、それに伴う「人…

青空文庫に『高野聖』登場

青空文庫に『高野聖』が登場しましたね。これ、高校一年の時の放送コンテストアナウンス部門(とかなんとか言う名前だった^^)の課題作品でした。 恥ずかしながらこの時が泉鏡花との出会い。でも、課題作品ということで、出会った作品を徹底的に朗読したの…

ちょっとはまってしまった『レ・ミゼラブル』

青空文庫で連続して公開された『レ・ミゼラブル』。久しぶりに読んで案の定はまってしまいました^^。ふだんは azur で読んでるんだけど、寝る前には Zaurus で読み込んで読んでいたり。 Zaurus で読んでいると電気を付けっぱなしにする必要もないし、その…

ブックレビューというもの

不幸なことに。月額二千円の食費で過ごさねばならない、ちょうどそのような時期に「筒井康隆全集」(新潮社)の刊行時期がぶつかってた。 全集を揃えるというのは、いつも「微妙」な感じのするもの。全集を揃えたいと思うくらい好きな作家のわけだから、ぜひ…

『ありときのこ』 宮沢賢治

宮沢賢治の『ありときのこ』という作品読了。いつものように Top ページに表示されている「青空文庫」の新着情報より。 う~ん。最初読んでみて「なんか妙に面白くないじゃない?」と思った^^。なんか実験作品ないしは中途でやめてしまった作品に思えてし…

携帯端末による電子本リーディング

最近 WordsGear というものが出てきて、「WordGear で始まる最強☆読書術」というキャンペーンをやっているみたい。 最初に電車の中で広告を見たとき「おお、ザウルスだ!」と思ったんですよね。 左の写真は Zaurus SL-C860 で青空文庫を読んでいるところ。Wo…

「ビジテリアン」とは何か。

トップページ、青空文庫の新着情報欄に『ビジテリアン大祭』(宮沢賢治)が上がっています。 これ。昔私が宮沢賢治全集を読もうとして読めなかった作品なんです(宮沢賢治の全作品を対象とすると、読めなかったものが結構あります)。 「ビジテリアン」とは…

エスペラント語

青空文庫に、二葉亭四迷の『エスペラントの話』が掲載されていました。二葉亭四迷は初期日本の代表的普及支援者でした。 実は私も中学時代、英語・エスペラント混じりで文通(ほぼ死語^^)していたことがあります。世界中で使える補助語として人工的に作ら…

ヰタ・セクスアリス

『ヰタ・セクスアリス』で「出歯亀」と「山東京伝」を知った。 2月3日の日経夕刊。「文学周遊」という欄で『ヰタ・セクスアリス』が取り上げられている。(前略)1909年、文芸雑誌「スバル」に発表した自叙伝的短編小説。(中略)当時、ポルノグラフィーと…

相当シュールな豊島与志雄

こばぴが言います。 「ねえ、豊島与志雄って人は『馬鹿』がすきなの?」。何のことかと思えばトップページに表示される青空文庫新着情報。「風ばか」や「ばかな汽車」を見て、豊島与志雄という人が「ばか」が好きで、「ばか」が好きなら自分と仲間かと思った…

福沢諭吉に影響されてファインマンを読んでみる?

このところ、青空文庫に福沢諭吉が二本登場しましたね。 いずれも超短編ですから気楽に読むことができます。『物理学の要用』ではそもそもこの物理学の敵にして、その発達を妨ぐるものは、人民の惑溺(わくでき)にして、たとえば陰陽五行論(いんようごぎょ…

旗本退屈男

本日、生類憐れみの令が発令された日とのこと。例によってトップページ上の検索ボックスから aozora.gr.jp を指定して「生類憐」と検索してみました。 出てきたのは意外に「後の旗本退屈男」。 意外にというのはまず、もっとヒットするだろうと思ったこと。…

FlipBook ってなんだ?

Yahoo! News 経由で見かけた Impress の記事。「イーブック・システムズ、FlipBookコンテンツを揃えた電子図書館『Flib』」。 昔からいろいろ登場してはデファクトたり得ず消え去っていく電子書籍関連ツール。「青空文庫」のコンテンツもあるということで見…

愉快なエッセイかと読んでみれば。

トップページの冒頭に載せている青空文庫の新着情報。「ほお」と思って放置しておくとあっという間に画面上から消えてしまう。「気になったこと」を看過すれば「気になったこと日記」じゃないんじゃないかなんて恐怖感もあって、可能な限りは読むようにして…

木彫ウソを作った時

「木彫ウソを作った時」というタイトルを見て、どういう印象を受けるだろう。 私は何か「不条理なエッセイ」を期待して読み始めてしまった。そう、前記事と同様、青空文庫・高村光太郎のエッセイ。 まいるんだよなあ、こういうことされると。こちらは「木彫…

不幸かなと思ったり。

トップページの一番上に表示している青空文庫からの新着情報。久しぶりに小林多喜二(小林多喜二 on WikiPedia)が出てた。 小林多喜二の代表作は言うまでもなく蟹工船(蟹工船 on Wikipedia / 蟹工船 from 青空文庫)。小学校時代から名前は知っていたな。…

山岡荘八はつい最近の作家

今日は山岡荘八も誕生日とのこと。「山岡荘八はつい最近まで存命だった作家なので」と安心して青空文庫の全文検索をかけてみた。すると海野十三『敗戦日記』がヒットしてしまった…。 今日はちょっと多忙であまり長文を読みたくない。でも一応 Azur で開いて…

パソコンはカラーである必要があるのか

つい最近のことなのに思い出せない。 それはパソコンがモノクロだった時代。Macintosh LC が登場した頃(1990年)、「パソコンにカラーは必要なのか?」ってことが結構議論されてた。カラー表示にはいろんな「コスト」がかかったし、またアプリケーションの…

びっくりしたなあ>青空文庫

青空文庫の新着情報ページを見て貰えればわかると思うんだけど、ここまで「副題」連発は過去の歴史になかったんじゃないのかなあ。今日、朝起きて、「気になったこと日記」のトップを見て、青空文庫が全部改行されてるのを見てびっくりした。 結局タイトル+…

読んでみた、佐藤垢石

別ブログに書いたように、「呉清源」というエッセイが青空文庫に登録されて読んでみました。このエッセイは個人的に「かなり」つまらないものでした。 Wikipedia によると「たぬき汁」というのが代表作らしいと知り、早速読んでみました。 う~ん。「呉清源…

面白すぎる『坑夫』(夏目漱石)

前記事でも取り上げたように、昨日が夏目漱石の誕生日。日付が代わったところで『坑夫』を読了しました。とにかくひと言、面白い作品だったなあ。 文章の表現からは、他のいろんな作家の表現を思わせるところも多く、それだけでも凄く楽しめる作品でした。ま…

夏目漱石の誕生日ですね。

いや、困るんですよ。 夏目漱石の誕生日と聞けば、まあ夏目漱石を読みたくなるじゃないですか。しかしこんなじじいな年齢になってみれば、夏目漱石なんてほとんど読んでしまってますよ。よしんば読んでいないものがあったとしても長編だと今日一日で読むのが…

夢野久作の誕生日に夢野久作を読む

今日は夢野久作の誕生日。ならばということで青空文庫から夢野久作「いなか、の、じけん」を読みました。 夢野久作と言えばまあ『ドグラ・マグラ』。本作品も短篇集とは言え、なんらかの「おどろおどろしさ」を覚悟して読み始めたのですが…。 読んでみると滑…