今日は山岡荘八も誕生日とのこと。「山岡荘八はつい最近まで存命だった作家なので」と安心して青空文庫の全文検索をかけてみた。すると海野十三『敗戦日記』がヒットしてしまった…。
今日はちょっと多忙であまり長文を読みたくない。でも一応 Azur で開いてみるとそれなりの長さの様子。う~んと悩んで読み始めたら面白く、一気に読了してしまった^^。
海野十三はいくつか読んでいるけれど、この「敗戦日記」は名前も知らなかった。要は第二次世界大戦の終戦間際から終戦直後の日記。これ、面白かったなあ。戦中戦後の日常が、本職の作家の手によって表現されてる。元々「日記」として書かれたもので、虚飾を感じるところもないし。
小学校六年生時分の読書能力がどの程度だったかは思い出せない。でも小学校六年生や中学校一年生の、「戦争」などに対して多感だった時期にこういう文章を読みたかった。当時、「はだしのゲン」はどの小学校にも置かれていたけれど、あれは「テーマ」を持った「作品」。そこから戦争を理解した「つもり」になってしまうのは、悪い面だってあったと思う。
尚、山岡荘八は海野十三の友人であったとのこと。文中に出てくる海野十三の遺書に山岡荘八の名前が出てきていた。そういう繋がりも、一切知らなかった。