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突然ですがこちらに移転しました。

愛ちやんの夢物語

『愛ちやんの夢物語』を読みました。

Alice in Wonderlandと、言ってもなんの本やらって感じですよねえ。実はこれ、明治時代に翻訳された『Alice's Adventure in Wonderland』。

そう、1832年の今日がルイス・キャロルの誕生日ということで読んでみたのでした。原文と対照して読んだわけじゃないんですけど、わりとちゃんとした翻訳みたいでしたよ(^^)。そういえば昔は登場人物のみ日本名にして翻訳することがよくあったみたいですね。

尚、この明治時代の本を画像データにして収めているのは国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」

最初、このプロジェクトを耳にしたときは、確かに歴史的価値はあるものの「収蔵」の用しか為さないものと感じました。今日、実際に『愛ちゃんの夢物語』などを見てみると、結構実用に耐えうるものですね^^。閲覧の仕組みなんかはもうちょっと工夫して欲しいけれども。

それにしてもこのデジタルアーカイブの作業。対象は非常に貴重なものであるけれど、作業自体はほとんど知的作業を伴わない機械的なもの。作業者の忍耐は大したものです。

明治時代の翻訳文献などは、ほとんど Project Gutenberg にも収蔵されていますね。明治の訳と比較しながら読むのも面白いかもしれません。

そういえば『エースをねらえ』には、「To be, or not to be. That is the question.」を「ありますありませんあれはなんですか?」と訳したという台詞がありましたね。私はその翻訳を見たことがないのですが、デジタルライブラリーに入っているかもしれません^^。