いや、GEB は面白かった。
さっきの記事の追記みたいな感じなんだけど。
数学を扱った面白い本ってのに(ちょっとテイストは違うんだけど)GEB(『ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環』)を外してはいけませんよね…。
こちらの本に関しては「数学部分に感動した」ってわけでもないんだけど、タイトルに含まれる三者に関する見事な論考に衝撃を受けました(冒頭のアキレスとカメ談義は飽きたけど)。
ふと思い出してみれば GEB を読んだのも20年以上前の話。探せばもっと面白い本もたくさん出版されたに違いないとは思います…。
ついでに。
先の『素数に憑かれた人たち ~リーマン予想への挑戦~』が、かなりの名作であるという自説を引っ込めるつもりはないけれど、後ろの帯がちょっと嫌ですね。
「『ビューティフル・マインド』のジョン・F・ナッシュも絶賛」。
ナッシュが凄い人であるのは間違いないことなんですが、映画『ビューティフル・マインド』は、ウルトラな駄作でした。「数学」が「混ざった」人間ドラマで「やっつけよう」って意図がミエミエで、結局数学も人間ドラマもイーカゲン。
数学を扱った(ふりをした)映画と言えば『π(パイ)』なんていう、数学を徹底的に「アジツケのみ」に扱ったのにそうでないふりをする駄作もありました。
数学を扱った映画で面白いのって、なんかありましたっけね?