気になったこと日記 on はてな

突然ですがこちらに移転しました。

大手書店の歩む道は。

その昔。まだインターネットなどが普及する前の話。

中部地方のとある大手書店に就職についての資料請求を行ったことがある。「書店というのも面白そうじゃないか」とふと思い立ったため。

するとその書店からは往復の交通費及び滞在費を含むオファーと、その書店に関する内部活動レポートなどを送って頂いた。「そうか、やはり相当書店というのも面白いもんじゃないか」と思った。

そうこうするうちに Amazon などが登場し、書籍の購買もすっかりネットに頼るようになった。ネットの利便性によるところもあるけれど、逆に書店が嫌いになったこともある。

  • 書店の通路などが狭く、立ち読み者が邪魔で移動できない
  • 小型店舗統合で、人の混み合うところに大型書店が移動してしまった
  • 書店員の無知が目立つようになった
  • 在庫のない本を取り寄せる際の面倒、等々

「書店員の無知」という話で言えば「レトリック」とタイトルの付いた本を求めれば手品コーナーに案内され、『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち』を求めようとすればペットコーナーに案内されるというようなことが何度もあった。大型書店の関連フロアで尋ねたにも関わらず。

そうこうするうちにネット書店の機能はどんどん改善。検索の利便性は当然ながら、ほぼ全商品につき写真を掲載しているのも(小さなことだけど)嬉しい。石々混淆だったユーザレビューなんかも、実際に購入に役立つレビューが増えてきた。関連商品の提示も、まだまだ無駄なくどさがあるけど役立つこともある。通販で最大のネックである配送時間も大幅に短縮したし、いつ届くかのかなり正確なデータを提示してくれているのも嬉しい。

最近、書店にはほぼ「暇つぶし」でしか寄ることがなくなりました。

そんな中、「ライバルはアマゾン!在庫検索サービス競う書店」というのはイザ!の記事紀伊国屋書店の立ち上げた携帯向けサービスでは国内全58店舗(意外に少ない!)の和書、DVD、CDの在庫が調べられるという話。また、神保町では三省堂書店と岩波ブックセンターで在庫情報を開示しあっているという話。

だけど。

そういう機能を求める客なら最初からネットを利用するのかもしれないなと思ったり(笑)。検索の利便性で勝負してはやはりネットに軍配が上がる。いっそのこと、書店は「貸本屋」と兼業ってのが良さそうかな。もちろん今はそういうことができない仕組みになっているのかもしれないけれど。棚には貸本を並べて購入したい客がいれば倉庫から出してくる。む~。小説なんかが全く売れなくなるか(苦笑)。

ちょっと話は逸れるんだけど。

書店行の低迷には、つまらない本が増えたことも遠因としてあるように思いませんか。ゴミが増えたので、それらを濾過するには検索機能が必須であり、そのためにはネットの仕組みが必要不可欠になってしまったと。ま、ひねくれすぎてるかな^^。