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突然ですがこちらに移転しました。

携帯端末による電子本リーディング

e-book reading with zaurus sl-c860最近 WordsGear というものが出てきて、「WordGear で始まる最強☆読書術」というキャンペーンをやっているみたい。

最初に電車の中で広告を見たとき「おお、ザウルスだ!」と思ったんですよね。

左の写真は Zaurus SL-C860青空文庫を読んでいるところ。WordsGear ってのも、こうやって立て持ちにして、片手でページを送れるんだって。「立て持ち/片手ページ送り」ってのは、電車の中で電子本を読むには絶対に欠かせない機能。別の片手はつり革なりバッグでうまってしまってることもあるし。

また、こういう電子本だと、たいていの本よりスペースが狭くて済むのがいい。もちろん中身も入れ替え放題だし、「読み終わりそうだから予備の本も持っていこう」なんて考える必要もない。私の SL-C860 にはモデムも付いているから、新しい本が読みたくなれば青空文庫からダウンロードすればいい。

WordsGear ってのもそんなもんなのか、とやや期待してみてみたんですよ。

でも当たり前なのかもしれないけれど、WordsGear では基本的に「最強☆読書生活」というサイトで販売される、「.book フォーマット」ってのしか読めない。ちなみに『ちくま日本文学全集 夏目漱石』という電子書籍は 840円。だいたい普通の書籍と同じ値段かな。電子化による種々のコストダウンってのは、「独自フォーマット化」に全て飲み込まれているのかなあ…。

確かに「青空文庫」と違って、写真集やら漫画も出てる。最新小説も出てる。でもいずれもだいたい普通の書籍と同じみたい。同じ値段なら、まだ本の方がいろいろと便利かもしれないな…。

そもそも、商品として売られている電子本には、いろんな独自フォーマットがあるのが気に入りませんね。そのフォーマットが将来的に存続するかどうかわからないし、特定フォーマット向けのリーダ(機械)だって、いつまで販売されるのかわからない。他の機械に乗り換えたくなったとき困る。

正直なところ。こういう独自フォーマット書籍を読むための電子本リーダってので商売をしようという、その判断が解らないのです。どういう判断基準を当てはめれば、想定されるリスクを越えてビジネスが成り立つと思うことができるのでしょう。

いえ、これはイヤミではなく、本当に疑問なのです。私が唯一想定できるのは「広告打ちまくってデファクトの地位に立つ!」ってなことくらいですが…。そんなチープなアイデアだけで打って出るわけはないですね^^。端末も高価なものが多いようですし。