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突然ですがこちらに移転しました。

日経新聞 やさしい経済学「マルサス『人口論』」

日経新聞の「やさしい経済学 ~ 名著と現代」を含む「経済教室」面は、もうかれこれ20年ほどお気に入りです。

とくに「やさしい経済学」は、昔、趣味程度で勉強した経済学の話をいろいろ懐かしく、かつ現代的刺激を持って思い出させてくれます。周期的に新しいテーマで論じられ、その最初の二回くらいは高校の「政治経済」レベルの知識で対応できます(今も政治経済という科目があるのか知らないけれど^^)。

今、特集しているのは「マルサス」。名前は高校の政治経済で覚えました。『人口論』の著者。『人口論(第二版)』を読んだのは大学の頃。

今週は『人口論』の初版が生まれるまでの歴史的背景などを描き、そして第二版の誕生時代にまで話が進みました。初版は「プロパガンダ」的な部分があったのを、大いに学問的に改訂したのが第二版。

1798年の初版『人口論』は成功を収めた。しかし、一気呵成に書かれた初版は人間社会に対して作用する自然法則を強調する傾向があり、「貧困拡大は必然」などの議論も「過酷」な印象を与えるものであった。その「過酷」さを和らげたいとの思いと、一方では人口の原理そのものを丁寧に論証したいという気持ちから、マルサスの意識は資料収集へと向かったのである。
(やさしい経済学-名著と現代 マルサス人口論 一橋大学教授 斎藤修)

来週からは第二版からの改訂ポイントについて。日記に書いておきたくなるくらいに、楽しみにしています(^^)。

ちなみに『人口論』。もしやと探してみれば青空文庫にも収録されていました。