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突然ですがこちらに移転しました。

「ヒロタ」が好きだと人に言えるか。

洋菓子のヒロタ。なんかクリームの酸味とか粒状化で商品の自主回収だとか。

それは良いとして、私。「ヒロタ」が好きなんてです。ヒロタってのは、別に「高級」でもなくて「知る人ぞ知る」というレア感があるわけでもない。だからなかなか「ヒロタが好き」って言えないんだけどね^^。

ってのも。

実家には貧乏だった頃(経済成長を経て上の下くらいになったんじゃないかと思ってる)ってのがあった。最初はあわや『自虐の詩』に出てきそうな貧乏で、ようやく「うちも人並みになったんじゃね?」と思った大分住まいの頃。

「ああ、親父も苦しんだんだなあ」と思ったのは、寿司に駆け寄って殴られたとき(笑)。親父がなんかの土産でにぎり寿司を持って帰ってきた。別に寿司は好きじゃないんだけど「高級」じゃない? 「寿司持って帰って来たぞ」の言葉を聞いて、社会規範に則って(?)走っていったわけさ。

でも狭い家なもんで、なんか床に置いてあるものを蹴飛ばして、痛みにのたうち回ってた。そこに飛んできたのは慰めの言葉なんかじゃなく、親父パンチ

「俺はお前にそんなに食い物のことで不自由させているのか!」と。いや、こう書くととっても理不尽な親父みたいだけどさ(苦笑)。元々が大貧乏だっただけに、それなりの自負があったんじゃないのかな。「俺も世間並みになったぞ」みたいな。

そんなところで食べ物に釣られた私が、周囲が全く目に入らない状況で食べ物に突進しちゃった。親父的には「子供にそんな苦労させてんのか? いや、そんなことはないっ!」みたいな心の動きがあったんだろうなあ。

ぶん殴られた当時は小学校二年生くらいだったと思うな。殴られた瞬間に、親父に対する申し訳ない気分でいっぱいになった。

関係ない話だらだらだけど。

そんな親父が大阪出張のたびに買ってきてくれたのがヒロタのシュークリーム。生クリームだけのと、チョコクリームで上にチョコが乗ったやつ。大分の田舎町ではシュークリームってもの自体滅多に見なかった。おまけに「ヒロタ」なんていうなんか「ブランド名」みたいなもんが付いてる(笑)。あれは我が家の祝祭だったなあ。

そんなすり込みもあり。「ねえ、シュークリームってどこのものが好き?」という話になったとき。ちょっとメジャー過ぎて言えないことも多いんだけど「俺はヒロタが好きだ」と、心の中で呟いているのでした^^。

尚、今よく利用している永田町駅の中にはヒロタの店舗があります。一度、女への土産にヒロタを買っていったんだけど「なぜヒロタ?」と不思議な顔をされた。以来、ヒロタは基本的に「自分用」に位置づけています^^。