気になったこと日記 on はてな

突然ですがこちらに移転しました。

「博士の愛した数式」を見てみた。

今更ながら「博士の愛した数式」を見てみました。

主人公の博士。記憶が 80 分しかもたないんですよね。この設定、「メメント」みたいでしょ(笑)。「メメント」が、個人的に「大失敗作」と感じているのでこの時点ですごく不安になった^^。

あと「数式」って話になると。これはナッシュを描いた「ビューティフル・マインド」に似てるじゃない? こちらの映画は個人的に「超失敗作」と感じているので不安はいやます^^。

そんな不安にとらわれつつ、でもこういう日本的感情に訴える映画に弱い部分もあって、「いや、むしろ泣いちゃうんじゃないか」という期待(?)もあったり…。

結果的に不安も期待も半分ずつって感じかな。やや不安が勝利(?)したのかな。

まずは冒頭の数学シーンで引く^^。あんな教師いないだろうし、いたら気持ち悪いし、どちらにしても不気味。基礎知識なく、数学から離れてしばらくたつ人でも容易に理解できる概念については詳しく、そうでない概念(e)の説明が安直なのも気持ち悪い。

博士の記憶保持についてもずいぶんと美化されすぎていて半端な感じだし、そこに感情移入していく家政婦親子も調子良すぎる感じ。

む~。こうかくと全然つまらない^^?

まあ「ご都合的」な面をそのまま受け入れてしまえば「そういう前提ならこういう話もあるよな」って感じはするんだよね(笑)。5段階で「面白いよ」と人に勧めるのを3とすれば 2.57 くらいはあるかも<ちょっと甘いけど。

流し見したオマケ映像では原作者が映画のとあるシーンに感動したと言ってた。ちょっとシーンに注目したくなるほど話はこちらに入ってこなかったし、シーンに着目せずとも映画として面白いと言い切れる作品でもありませんでした。

原作も読んでないんだけど。ナッシュの「ビューティフル・マインド」のときにも同じような感想をどこかに書いた。すなわち事件性のある「記憶障害」ってのと、多くの一般人がわりと身近に感じる異世界である「数学」を結びつけて、「ドラマチック」を売りにした作品と感じた次第。

二度三度見る作品ではないですね。