今日から始まった日経の「やさしい経済学」は坂村健(@Wikipedia)。私たちの世代には TRON(@Wikipedia)で有名な東大教授。
まず読んで、若い人は「なんてアナクロな、わけわかんないおっちゃんが出てきたんだろう」と思うんじゃないかと思った(笑)。ちょっと面白いので長めになるから引用するけど、
動画ならDVD、音楽なら音楽CDだったのではなかったか。しかしそれらが同じ一枚の板に入り、同じパソコンでクリックするだけで、音楽が再生され、動画が動き、文書が表示される。なんて書いてある。
我々が若かったころ、こんないいかげんなことはなかった。音楽はカセットかレコードでそれぞれ専用の再生機械が決まっていた。ビデオは方式が二種類あったが、それぞれ専用のビデオデッキで、カセットの形も違い、間違えて入れることなどありえなかった。
これは、「情報のデジタル化」というのを、ある意味でとてもわかりやすく示す文章。だけど、「おやじ」に対しての先入観(?)があれば、この部分を読んで「今回の連載は読まないぞ」と思う人もいるんじゃないか(笑)。
最初に上の引用部分を読んで、瞬間的に「あれ、大丈夫なの?」と思って執筆者名を確認。で、坂村健とある。私たちの世代なら、執筆者名を確認した瞬間に「ああ、大丈夫に違いない」と思うけれど、そうじゃない世代も多いんだと思うな。
ユビキタスとは何か―情報・技術・人間 (岩波新書 新赤版 1080)
posted with amazlet on 08.01.25