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突然ですがこちらに移転しました。

日経レビュー本 080227

う~ん。香山リカの話に説得力を感じますか? 私はぜんぜんだめ。自分の中では「芸人」と位置付けているんだけど、「嫌いな芸人」の代表選手のひとりだなあ。

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数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書 (1925))』は既読で、レビューも書いた。「関数」ってのが、もともと音訳だったのにって話が面白かったな。あと日経のレビューでも取り上げられているけれど、微分に関する説明は面白かった。

ただ、

数学が分からない人と、数学が分からない人の苦しみが分からない人との間には深い溝がある。これが子どもと学校の先生の話になると問題は深刻だ。生徒が数学につまずく理由がわからない先生。教わる方はたまったもんじゃない。
ってのは、難しい話。

数学が「わからない」と言っても、まあ中学までの数学なら「障害」でもない限り「ちゃんとやれば」できるもの。小学生時代に「やればできる」というのは笑止であると何かの本にあったけれど、「やらない」のは「数学がわかる/わからない」の話じゃない。そういう局面で「数学の先生がひとりよがりなんだ」と言うのは、自分も本気で納得してしまう「言い訳」になってしまうこともある。

迷走する物理学』は、面白そうだけど、既存物理学をどのように総括しているのか、そして本作に関する最新理論と他理論の関連性が詳細に書かれていないと理解が難しそう。

アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人』は、誰もが持つ「なんじゃ、その『アーティストってのは?』」という経験を突く本なのかな。ちょっと興味があるけれど、書きなぐっても本の体裁にはなりそうで、それがやや不安。同じく『新・都市論TOKYO (集英社新書 426B) (集英社新書 426B)』と『アウトサイダー・アートの世界―東と西のアール・ブリュット』もリスキーに感じるんだよなあ…。そういうリスクを感じることが多くなって、「本ってのは買うものではないのかなあ」と思いつつある昨今。

アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人
大野 左紀子
明治書院 (2008/02)
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