そして不満の連鎖。
あまりにつまらない話なんだけれど。
昨日、千代田線車内でのこと。若いお母さんとおばあさん、それから小学2、3年生くらいの子とその子よりちょっと年下の子を連れた家族の話。こうなれば彼女たちの振る舞いに腹が立ったという話になりそうで、まさに話はそういう内容。
おばあさんは下の子を抱いて、車窓から外を見ている。なんか話しかけているようなんだけど、話の内容は聞こえない。で、駅が近づくと、外を見ながら窓を「がん、がん、がん、がん」と叩いて、子供と一緒にはしゃいでいる。その「がん、がん」が思いもかけない大きな音。「おばあさん、こぶしは大丈夫なのか」と思うほどの力強さ。正直、うるさくてしょうがない。
そしてもうひとり、上の子の方もおばあさんが指し示す方向が気になって、座席の上に立ち上がる。もちろん靴は履いたまま。お母さんが手を伸ばすのでちょっと安心すると、お母さんは子供の向きを変えて、窓の外を見やすくしてやっただけだった。そして駅が近づくとまた「がん、がん、がん、がん」。
車内の空気もやや緊迫。あちこちからこの家族を観察する視線。数人が iPod を取り出して音量を上げた。私もそうした。きっとその、音量の上がった iPod に対して「音漏れがうるさい」と不満を抱いた人もいるんだろうなあ…。私は恥ずかしいので漏れるほど音量を上げたりはしないんだけど。
最近、ちょっと子供に会うことが増える中、「子供も捨てたもんじゃねえなあ」なんて考えているところ。結局、ありきたりすぎて書くのも恥ずかしいけど、「親次第」ってことか。核家族化(ふるっ)の中で、失われる知見もあるってのが一般論だけど、三代揃って迷惑行為を容認する文化もあるのだなあと感じ入った。