2月から落語に興味を持ち始めた。ふと考えるとうちは国立演芸場から近い。「こいつぁラッキー」と思ってたんだけど、2月中は改装工事。
そんなわけで本日が国立演芸場デビュー。
国立演芸場ステージ posted by (C)torisan
目当ては志ん朝DVDで見た「浜野矩随」。演目は以下の通り。
目当てだった「浜野矩随」は面白く聴いてきた。志ん朝版(志ん朝のものしか知らないのでこのように表記)とは異なり、もっと「現実的」にしたものと言えるかな。
浜野矩随の作品が彫ったイノシシが豚に見えるのは一緒だけれど、足が3本しかないあたり、浜野矩随が「状況の重さ」で「激変」したわけではなく、「状況の変化」で「進化」したという風に描いている。「奇跡の感動巨編」ではなく、「現実的なちょっと良い話」になっている。
こうなると当然最後にお母さんに死んでもらう必要はなく、母親の自殺前にぎりぎり間に合うというストーリーになる。こういうエンディングがあることは知っていたんだけど、「殺さない必然」をいろいろと伏線で示していた(若狭家が小言を言う前に酒を呑むシーンを入れたりしている)。
「なるほどそういうわけでそう演じるのね」ということのわかりやすい展開ではありました。
ちゃうちん@国立演芸場 posted by (C)torisan
古今亭志ん生 名演大全集 27 子別れ(全編)/名工矩随(めいこうのりゆき)
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