気になったこと日記 on はてな

突然ですがこちらに移転しました。

落語協会第22回大演芸まつり@国立演芸場

家が近いもんだからあまりにノンビリしていて、付いたら既に前座の入船亭辰じんのまくらが終わってた。演目は「金明竹」。

これ、圧倒されたな。聴いているうちに「もしかしたらもう前座が終わったのか」と思ってしまった。とても前座とは思えない迫力だったんですけど。

「面白そうなイベントだな」と思いつつも「平日だし予約するまでもあるまい」なんて考えてた。当日になって心配し、午前中にでかけると「キャンセルチケットが数枚ありますよ」という話。そこで改めて顔ぶれを見ると、こりゃ豪華じゃんね。当日券が買えてラッキーだった。

engei-matsuri.jpg

古今亭駒次はいつものように新作。いきなり電車の話じゃなくて、後出しで電車が出てくる内容^^。あまり電車のことがわからないぼくとしては今日の噺の方が楽しめたな。もっとも新作を聴く耳はまだあまりもってないみたいではあるけれど。

桃月庵白酒の「真田小僧」。何度も「この噺は好きじゃない」と言ってるけれど、豊富なくすぐりに大笑いさせてもらった。聞きなれないクスグリが出てくると、たいてい「余計なものを…」なんて感じてしまうんだけど、噺にぴったり乗っかっている感じがすごく面白かった。ただ最後はちょっと時間に追われたのかな。決め台詞がしっかり決まってない印象もあった。

「道灌」は「え、小三治が道灌?」なんて思ったんだけど、後に出た市馬も「小三治師匠の、しかも途中までの『道灌』が聴けるなんて、みなさん貴重な体験をしましたね」なんて言っていた。

その柳亭市馬は「蒟蒻問答」。これ以前市馬が出演するテレビで見たんだったかな。DVDは春風亭柳橋のものを持っていて、DVDで見た時から好きな噺。

柳家三三とは妙な縁があるらしく、ちょっと気にしている噺家。とは言っても超人気の噺家らしく、実際に観るのは今日が二度目。前にみたときは「たらちね」だった。「錦木検校」(三味線栗毛)は菊之丞のCDを持ってるけれど、サゲが異なるものだった。金魚屋の声が素晴らしかった。そこだけ聴いても驚けるってのは、なんだかびっくりだな。

落語を聞き始めて短い期間ながら、今日のもベスト5に入るような寄席だった。面白かったな。