1月17日、ふと思い立って鈴本の昼席に行ってきた。トリは菊之丞。彼がハズスわけはないので、まずはそこをターゲットに。
- 三遊亭ございます 「転失気」
- 古今亭朝太 「時そば」
- 古今亭菊生 「権助魚」
- 柳家三三 「太鼓腹」
- 桂南喬 「初天神」
- 金原亭馬生 「粗忽の釘」
- 柳家喜多八 「夢の酒」
- 入船亭扇辰 「子ほめ」
- 橘家文左衛門 「手紙無筆」
- 古今亭菊之丞 「幾代餅」
こういっては失礼極まりないけれど、なんだか柳家喜多八の話芸レベルが上がっていないかなあ。前から面白いおいちゃんだったけど、最近なんだか圧倒されることもある。またいろいろと注意して聴いてみようと思う。
驚いたのは三三。確かに久しぶりなんだけど、あんな軽い話し方をする人だったかな。やった噺が「太鼓腹」なので軽いのは当然かもしれないけれど、なんだかこれまでにないアジに感じた。
菊之丞は外さない人でしっかりとした「幾代餅」。ほんの少し短めなバージョンだったかな?
この日は平日(火曜日)なんだけど、平日の昼席に行くと「寄席ははじめて」という人も多くいてなかなか面白い(こともある)。ぼくのそばにいたのはどうやら柳家喜多八ファンらしい女性二人。喜多八登場の際に「ねえ、待ってましたとか言ってみる?」とか話し合ってた(笑)。
そこまで客席から声をかけた人がおらず、二人は断念。で、菊之丞に対して「待ってました」の声がかかると(かかると、ってかぼくだけど)「ほら、やってもいいんじゃない!」なんて話してた。
「今でもお年寄りの口の端にのぼることのある幾代餅」の説明には「え、そうなの!?」とか。基本的に噺の最中に声を出す人は殴りたくなるけれど^^、この驚きはなかなか新鮮で笑いそうになったな。いや、やめて欲しいに違いはないんだけどね。
なかなか楽しい平日の昼席ではございました。
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