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突然ですがこちらに移転しました。

「おぬし」の語釈No.1はたぶん『岩波国語辞典』

上の写真に書いてあるのは「おまえ。「―できるな」。今使えばふざけた感じ」という解説。

そうした方面(?)で評判の新明解はかなりシンプル。「〔関東・中部、中国、四国の方言〕おまえ。〔対等(以下)の者に使う〕」といったもの。

大辞泉はこんな具合。「二人称の人代名詞。おまえ。そなた。室町以降用いられ、同輩以下に対する語。古くは男女に用いた」。

ちなみに岩波国語辞典の第三版(現在は第七版)では「おまえ、第二人称の代名詞」となっている。きっと当時はまだ「ふざけた感じ」がなかったんだな(笑)。

ついでに見てみた広辞苑は「(二人称。同輩以下に用いる)おまえ。そなた」というようなことだった。広辞苑ではまだ別の時間が流れているようだ。

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最近読んだ『辞書を編む』には次のようなことが記されています。「言葉の正誤判断を求めたい人には『岩波国語辞典』『明鏡国語辞典』、時代背景などを知りたい人は『新潮現代国語辞典』、辞書の解釈なら『新明解国語辞典』、今使われている言葉なのかを示す『三省堂国語辞典』」。

「正誤判断を求める」ひと向け、、、かな、やっぱり^^。

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