11月に読んだ本。いちばん楽しんだのは(小説ではないけれど)『昆虫はすごい』
すっかり1ヶ月に1度の読書記録まとめとなってしまってる。日常で気になることなんかはTwitterに流してしまっているんだろうなあ。
最近はしばらく「現代作家を読もう」を意識していたのだけれど、ちょっと勢いがとまってきた感じ。徐々に新書が増えてきてしまってる。そんな新書の中で面白かったNo.1は『昆虫はすごい』。
なんだか「擬態」という範疇を超えた擬態の話なども載っていた。
アシナガバチと、それに擬態する蛾。蜂にしか見えないね via 『昆虫はすごい』(丸山宗利) #昆虫 pic.twitter.com/wCyhIBlr6S
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 11月 18
「擬態」とは言わなそうだなあ。
ギフチョウやウスバシロチョウといった小型のアゲハチョウは、雄が交尾の際に精包を送り込むと同時に、粘液を出し、交尾栓という蓋を雌の生殖器に被せてしまう
という「貞操帯かっ!」な話など。
小説でいえば、最後はまた伊坂幸太郎に頼ってしまうこととなった。28日になって即座に電子版をダウンロードした。
内容も面白かった。但し、合作による「傑作」というよりも、二人の作品への「ネイティブ広告」という印象も受けた(不満はない)。
新しい出会いは絲山秋子。
芥川賞作品とは異様に相性が悪いものの、本作品は楽しく読めた。他作品も何冊か手元に準備したところ。
と、いうわけで、以下、11月に読んだ本。
2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:7145ページ
ナイス数:106ナイス
キャプテンサンダーボルトの感想
「子供の頃の夢なんてのは、たいてい叶わねえ。プロ野球選手にはなれねえし、東京の高層マンションには住めねえし、プール一杯のフルーチェも食えねえ」と、人生を振り返るオトナが「何でも人生に譬えるような大人にだけはなりたくなかったんだけどな」と反省しながら組み立てる物語。
読了日:11月29日 著者:阿部和重,伊坂幸太郎
ぼくはアスペルガー症候群
読了日:11月27日 著者:権田真吾
沖で待つ (文春文庫)の感想
「道に迷って中洲に入り込んでまわりがベンツだらけになってしまったときの恐怖を私は今でも忘れられません」という女性が主人公の表題作他2編。個人的に芥川賞とは相性が悪いものの、本作は楽しく読むことができた。嬉しい。
読了日:11月27日 著者:絲山秋子
誤解だらけの「発達障害」 (新潮新書)
読了日:11月26日 著者:河野俊一
正しいパンツのたたみ方――新しい家庭科勉強法 (岩波ジュニア新書)の感想
いくつになっても「生活能力」の低い自分を考えれば、きっと家庭科は必要な科目なんだろう。但し、自分が楽しく学べるようになるとは思えないのも事実…
読了日:11月24日 著者:南野忠晴
三匹のおっさん ふたたびの感想
「どうして男は鍋でラーメンを作る程度のことをこれほど面倒くさがるのか」。そう考える、主人公クラスの男の子のお母さんのお話から。
読了日:11月24日 著者:有川浩
任侠病院 (ジョイ・ノベルス)の感想
「血がものすごくたくさん出たんですよ」「切り傷で、血が出ないほうが問題ですよ」「そりゃそうだ。切って血が出なけりゃ、それは死人だ」なんていう会話のリズムが流れ続ける任侠の病院物語。任侠シリーズ、第二弾・三弾を読んだけれど、いずれも面白い。
読了日:11月23日 著者:今野敏
昆虫はすごい (光文社新書)の感想
「ギフチョウやウスバシロチョウといった小型のアゲハチョウは、雄が交尾の際に精包を送り込むと同時に、粘液を出し、交尾栓という蓋を雌の生殖器に被せてしまう」という貞操帯の話や、「昆虫は成虫になったが最後、特別な例外を除いて、決して大きくはならない」という「ああ無常」な話、あるいは「シロアリの女王は昆虫としては驚異的な長命で、一説には三十年近く生きることもあるという」というなるほどびっくりな話など。
読了日:11月22日 著者:丸山宗利
勉強法が変わる本―心理学からのアドバイス (岩波ジュニア新書)
読了日:11月21日 著者:市川伸一
現代の認知心理学〈1〉知覚と感性
読了日:11月21日 著者:
セブン-イレブンおでん部会―ヒット商品開発の裏側 (朝日新書 34)の感想
おでんの話ばかりではない。「当初は消費者にパリパリののりを食べてほしいというより、のりにご飯の水分が移らないように個別包装を考え出した」などのように、セブンイレブンで扱うさまざまな商品についてのお話。
読了日:11月19日 著者:吉岡秀子
海の底 (角川文庫)の感想
突如あらわれたレガリスと、そしてタフな地元の商売人が「レガリスまんじゅう」を売り出すまでの物語。
読了日:11月18日 著者:有川浩
手つなぎラッコの感想
ラッコが「いないいないばあ」をしているように見えることがある。「ラッコの前足は毛が少なくて冷えやすいので目に押し当ててあったまっている」のだそうだ。
読了日:11月16日 著者:まりさ
まとい大名 (文春文庫)
読了日:11月15日 著者:山本一力
エーミールと探偵たち (ケストナー少年文学全集 1)の感想
30年くらいぶりの再読。本書から得られる教訓はやはり「お金はいつもかならず郵便かわせで送るように!」ということだった。
読了日:11月10日 著者:ケストナー
発達障害のいま (講談社現代新書)の感想
「知的に高い自閉症スペクトラム障害は子ども虐待の高リスクになる。その理由は、診断が遅れやすいこと、そして未診断の状況での愛着形成の遅れは、養育者側に非常に強い欲求不満を作るからである」など、具体的な知識や、あるいは背景的関連知識が多く得られる本。但し、「発達障害」をわかりやすく説明する本ではない。あとがきに、知識のない読者には不親切な本かもしれないので、『発達障害の子どもたち」を併読して欲しい旨が記されている。
読了日:11月10日 著者:杉山登志郎
空の中 (角川文庫)の感想
『塩の街』以上の(?)SFだった。「自衛隊三部作」と呼ばれる作品群は、もっと普通に自衛隊を描いたものだと思っていたのでびっくり。Wikipediaによると「作品内容は三作品ともに、現実世界においては起こり得ないであろう、災害や超常現象が起こり、それに立ち向かうべく自衛隊が奔走する」ということらしい。なるほど。
読了日:11月9日 著者:有川浩
ルーズヴェルト・ゲームの感想
池井戸潤の本は6冊しか読んでいないけれど、その中では一番好きかも。
読了日:11月8日 著者:池井戸潤
測る (math stories)の感想
コペルニクスの地動説がすぐに信用されなかったのは、理論値と観測値のずれがプトレマイオスの(天動説)理論よりも大きかったので、疑問が投げかけられたことにもよるのだそうだ。きちんとした「科学的判断」であったのだな。
読了日:11月7日 著者:上野健爾
任侠学園
読了日:11月5日 著者:今野敏
超高速!参勤交代 (らくらく本)の感想
「『下に、下に』と声をかけてもよいのは、紀州、尾張、水戸の徳川御三家のみであり、他の藩は『よけろよけろ』とか『脇に寄れ』などと言って道を行くのが通例」という、Wikipediaにもある知識を本書から知った。
読了日:11月3日 著者:土橋章宏
オー・マイ・ガアッ!の感想
「大前剛」=「オーマイガー」という名前を持つ登場人物が活躍(?)する物語。あるいは砂漠に楽園を作った「バグジー」のお話。
読了日:11月2日 著者:浅田次郎
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