「記憶」と「反射」(?)って違うのかどうか。
『ウニはすごい バッタもすごい』という本を読んでいる。
この本の中に次のような記述があった。
バフンウニは水槽の壁のところで休んでいることが多い。これをつかまえて水槽の中央に置いて放すと、壁に接していた部分を前にして歩く。接していた部分がどこかを「覚えて」いて、その方向に進むのである。30分たつと忘れるが、より短時間ならこの「記憶」は保たれている。
こんな話をみるたびに「記憶」ってなんなのかよくわからなくなる。
ウニはすごい バッタもすごい - デザインの生物学 (中公新書)
- 作者: 本川達雄
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いっとき騒がれた「プラナリアの記憶」もそうだ(Googleればたくさん関連記事が出てくる)。あれは果たして「記憶」なのか、それとも「反射」のようなものなのか。
ちゃんと勉強したことがないので、用語の使い分けもよくわからない。でも「プラナリアの記憶」や「バフンウニの記憶」を「記憶」と呼ぶのに、ちょっと躊躇ってしまう。
ちなみに上に載せた『ウニはすごい バッタもすごい』は面白い本だ。
5本足(腕)のヒトデが歩く際、1本の腕を先頭にして歩くことも、一本の腕を真後ろにして歩く(つまり、二本の腕が前になり、その二本の中央の線の方向に進む)こともある。
なあんて情報満載で「あ、そうだったのか」とか「そりゃそうだろうけど、それがなにか?」なんていう楽しみ(?)がたくさん得られる。
ふと気づけば、この著者の本はけっこう持っているんだな…
絵とき ゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)
- 作者: 本川達雄
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