「太陽系の外の恒星系にも、当然に惑星が存在するんだろうな」。そう考えたのは1982年頃だったろうか。
何かの本で恒星のでき方をみて、「そういうことなら、ほとんどすべての恒星に惑星がありそうだ」と考えたのだった。
当時、インターネットは普及しておらず、興味をもったことを簡単に調べる手段もなかった。そんな時代、ぼくは「きっと惑星はあちこちにあるよね」と、思い込みで満足していた。
でも実は当時、太陽系の外に惑星は確認されていなかった。太陽系外の惑星が確認されたのは、なんと1995年だという。ぼくが「あるに違いない」と確信してから10年以上もあとのことだ(笑)!
もちろん、ぼくがすごいわけじゃない(笑)。惑星の観測の難しさを知らなかったぼくは、もちろんたんなるボケないしシッタカだ。
なお、95年に初めて系外惑星が確認されたというニュースを知ったのは、2006年頃のことだ^^。2006年頃までぼくは「そりゃあるんじゃないの?」という思い込みだけをもっていた。何かで確認することもなかったんだな。
「そんな大ニュース、なんでリアルタイムで認識しなかったんだろう?」と、当然不思議になる。
その謎がようやく解決した。
日本には系外惑星を探している研究者が当時は1人もいませんでした。世界でもほんの数グループしかなく、グループといっても、教授と学生の2人が片手間にやっているというチームが世界にいくつかある程度だったのです。
— maeda, h (@torisan3500) 2022年4月28日
via 『地球外生命体』(井田茂)https://t.co/lgh74GfkrN
当時、系外惑星をみつける技術がなく、研究者もほとんどいなかったんだそうだ。日本には1人もいなかったとのこと。
そんなわけで「系外惑星が見つかったよ」と言われても、反応する人がなく、いたとしても「どうせい間違いじゃん?」なんて考えていたみたい。
今にして思えば「系外惑星って存在するの?」という疑問自体が不思議な感じ。でも「科学」的には、系外惑星の存在を疑うのが正しかったんだろうな。
「俺はこう考えるけど」を安易に主張することは危険なんだと、何かを思い込むたびにこの話を思い出しているよ。