ぼくは「読書」が趣味なので、「平均」とは感じ方が違うはず。ただ、新聞に載ってた池上彰の「4年間で200冊目標」はあまりに少ないと思う。そんな程度で、大学での学習ができるとは思えない。
あまりに少ないのは、「いろんな大学生」を意識してのことかな。
— maeda, h (@torisan3500) 2022年6月5日
> ちなみに、私は大学4年間での読書目標は200冊と助言しています。
仲間との議論を大切に 学ぶ力を鍛える(上):日本経済新聞https://t.co/yhYXBVVEAB
まあ今や。慶応大学に進学する学生(インチキ推薦ではなく、一般受験)でも、高校時代に「新書」を一冊も読んだことがないという人がたくさんいるらしい(ぼくには考えられない)。そんな中、「読書」の敷居は想像以上に高まっているのかもしれない。
だけど、大学で勉強していれば「論文」を読むし、「論文」から派生して、論文執筆者の「著作」も読む。加えて、研究分野の「古典」なども当然に読む。
理系と文系でも、「読書」に割ける時間に差はあるだろう。それにしても4年間で200冊というのは考えられない。1年50冊ということは、月間4冊程度。そんな読書量で成り立つ大学生活は、全く想像できない。
ぼくは駄本を含めて、月間20冊〜60冊程度の本を読んでいた(もちろん論文や専門誌などは除く)。仮に月間20冊としても年間240冊、4年間ならほぼ1000冊だ。
「大学での学び」には、これくらいが「ミニマム」とは言わないまでも「普通」くらいだと思うけどね。
ちなみにぼくは池上彰が大嫌い(内容のあることを言っているように思えないことが多いから)。そんな大嫌いな人が「四年間で200冊!」とか言っているのを聞くと「ああ、やっぱりそのレベルの人を相手に話してるからレベルが低いんだな」なんて思ってしまう。
池上彰は、しばしば「学びの重要性」を主張する人と思ってる。そういう人なら、4年で200冊なんていう、勉強しない学生におもねるようなことを言わず、それこそ「世界標準」な話をすれば良いのにね。
『モンテ・クリスト伯』と『エンダーのゲーム』、『ナルニア国物語』を読むだけで、池上目標の10%くらいに達するよ。大学生がそれだけの読書しかしないわけがないと思うけどね。