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突然ですがこちらに移転しました。

エライ人の「丁寧な説明」

都立高校入試には、英語スピーキングテストが導入される。感想を簡単に言えば「くだらねえ」。

そう思うのはぼくだけでなく、いろんな理由からの反対意見もある様子。

「英語」の観点から言いたいこともたくさんあるけど省略。ここで注目するのは「丁寧に説明」。

最近、「丁寧」の価値も大幅に減じたようで、無意味な「丁寧」が続出しているような気がするね。

直近の話題なら「国葬」。

国会で「国葬決定は誤りだろう」と問われた首相曰く。

国民の理解を得るために丁寧な説明を続けたい。

続けたい」もなにも、「丁寧な説明」などなされたことがあったか(笑)。首相自ら、その説明の直前に次のように言っている。

丁寧な説明が必要だったという指摘は謙虚に受け止め、引き続き説明に努めたい。

「必要だった」と言われて、それを「謙虚に受け入れる」んだそうだよ。ってことは「必要」を満たしてなかったんだろう。つまり、「丁寧な説明」などなされていなかったんだ。

こうして政治家たちは、次々に言葉の意味を軽くする。それでいて何かあると自他ともに、国会を「言論の府」と言ったりする。議員たちがいうだけなら笑ってすませれば良いんだろうけれど、メディアもこぞって政治活動=言論活動だとふざけた等号を結ぶ。

まあ、そこを譲ってしまうと、「政治」を「利権を伴う高給な仕事」なんて定義しなくちゃいけなくなるのかもね。そうなれば、そしていろんな利権を握るメディアも辛くなる。政治家&メディアの間に密な協力関係が生まれるところなんだろう。


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