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突然ですがこちらに移転しました。

「ラーフル」という有名な言葉

「言葉」ブログの方に載せるべきかもしれないけれど、国語辞典にはほとんど載っていないようなのでこちらで。

非常に有名な言葉らしい「ラーフル」について。

馬印 ラーフル(黒板消し) 56×108mm

馬印 ラーフル(黒板消し) 56×108mm

 

上の写真を見れば明らかなように、「黒板消し」のことを「ラーフル」というのだそうだ。「ラーフル文化圏」の近くで過ごしたこともあるはずだけど、たぶん耳にしたことはないと思うな。

読みかけの『はじめて学ぶ日本語学』という本に出てきたのだった。

自分では全国どこでも誰にでも通じると思って使ったことばが、理解されなかったという経験はないでしょうか。例えば、南九州では、黒板に書かれたチョークを消すための道具をラーフルと言います。学校でもあたりまえに使われていることばですから、それが別の地域では通じないとは思いもよりません。

「聞いたことねえよ」とGoogleってみると、方言の「代表格」らしく、たくさんのページがみつかる。嘉門達夫の歌まである。  

ラーフルの歌

ラーフルの歌

 

でっかいラーフルは「マンモスラーフル」と呼ぶみたいだな。

マンモス ラーフル 大 RF-L

マンモス ラーフル 大 RF-L

 

しかし「ちっさいマンモスラーフル」というのもあるようだ。

マンモス ラーフル 小 RF-M

マンモス ラーフル 小 RF-M

 

なかなか奥が深い。ちなみに『はじめて学ぶ日本語学』というのは、「日本語学」の入門書ではなく、「日本語学とはいったい何か」を説明する本。 

はじめて学ぶ日本語学―ことばの奥深さを知る15章

はじめて学ぶ日本語学―ことばの奥深さを知る15章

 

よくある「日本語ふしぎ発見」みたいな感じの遊びはないけれど、「地域による音便形の変化」なんてのに少しでも興味をもつ人にはなかなか面白いガイドブックのようだ(まだ40ページほどしか読んでいない)。