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気になったこと日記 on はてな

突然ですがこちらに移転しました。

8月の読書記録 ― 伊坂幸太郎をだいたい読み終えてしまって、次をどうしよう?

読書

1週間ほど体調を崩してちょっとペースダウン。そんな8月もやっぱり「現代作家を読もう」キャンペーン中。今月も面白かったのは伊坂幸太郎

首折り男のための協奏曲

首折り男のための協奏曲

 

冒頭の「長男は中国に、次男は中国地方の山口に住んでおり、なかなか会うこともない」という言い回しが、これから描かれる伊坂ワールドを示してる。

短い『透明ポーラーベア』もとてもおもしろかった。『I LOVE YOU』という複数作家の作品を編んだ短篇集からの抜き出しで、Kindle版が100円。

短篇だけに隅から隅まで伊坂ワールドという

僕はあれを、ずっとガンソキゴウと読むのだと信じていて、つまりは、「元祖」記号と混同していたため、どこかに、「本家」記号もあるのではないか、と期待していた

などなど。

長らく積読になっていた『ワイフ・プロジェクト』もまあ面白かったけれど…、ちょっと「狙いすぎ」な感じもするかなあ?

ぼくは…背が高くて健康で知的能力は高い。…社会的地位は比較的高く、収入は平均を上回っている。…動物の世界であれば、確実に繁殖に成功しているだろう

という男の婚活がそもそもの始まり。この男、肝硬変の遺伝的素質の解明を仕事にしているが、それを自分の言葉で説明すると「ひたすらマウスを酔っ払わせることが仕事のかなりの部分を占めている」ということになるのだそうだ。

ワイフ・プロジェクト

ワイフ・プロジェクト

 

「女性と話すときには彼女自身についてきけ、という基本ルール」だとか、「自分の理論の誤りが証明されたからといって憤慨して軋轢を生じさせるのは非科学的です」なんていう、実際の生活に役立つ(?)言葉もある。

すでに12回見ている『グリース』のなかでオリヴィア・ニュートン=ジョンがジョン・トラボルタにこれをやってみせる。そしてダンスが始まるのだ

なんて部分も、ぼくら世代にはグッサリくる。

ところで『芽むしり仔撃ち』は30年くらいぶりの再読。伊坂幸太郎大江健三郎の読者だと知り、久しぶりに読んでみた。20歳前後の頃、夢中になって読んだなあ。

以下、読んだ順に8月読書リスト。

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:5434ページ
ナイス数:113ナイス

フィッシュストーリー (新潮文庫)フィッシュストーリー (新潮文庫)感想
BOOKデータベースには「時空をまたいでリンクした出来事」を描いた話だとある。それはたとえば「それ、カセットテープの爪を折ってなくて、上から何かを録音して、消しちゃった、とか?」 ということだ。ちなみに爪を折ってもセロテープを貼れば大丈夫ではある…
読了日:8月3日 著者:伊坂幸太郎
オー!ファーザーオー!ファーザー感想
「あのな、大人の役割は、生意気なガキの前に立ち塞がることなんだよ。煩わしいくらいに、進路を邪魔することなんだよ」なんてお父さんを含め、複数のお父さんと同居してる。父親たち、息子のピンチには「父親が四人もいて、息子を守れなかった、なんてただ人数が多いだけじゃねえか、って思われるだろ」という。しかし息子は「ただ人数が多いだけじゃなかったのか」としみじみ。そんな親子関係ストーリー。
読了日:8月5日 著者:伊坂幸太郎
芽むしり仔撃ち (新潮文庫)芽むしり仔撃ち (新潮文庫)感想
あまりに有名な「夜更けに仲間の少年の二人が脱走したので、夜明けになっても僕らは出発しなかった」で始まる物語。実は30年くらいぶりの再読。伊坂幸太郎が自著解説で大江健三郎に言及していたので久しぶりに手にとった。
読了日:8月7日 著者:大江健三郎
かばん屋の相続 (文春文庫)かばん屋の相続 (文春文庫)
読了日:8月7日 著者:池井戸潤
図書館戦争図書館戦争
読了日:8月9日 著者:有川浩
民王民王
読了日:8月10日 著者:池井戸潤
魔欲 (角川文庫)魔欲 (角川文庫)
読了日:8月11日 著者:山田宗樹
1950年のバックトス1950年のバックトス
読了日:8月12日 著者:北村薫
となり町戦争 (集英社文庫)となり町戦争 (集英社文庫)感想
「かはァ、なにこれェ、なァんでこんなちょぼい火器つかうわけェ。CK‐60なんて今時ネットでも値段つかないよォ。ちょっと考えらンない。前代未聞!」なんて部分に注目してしまったり。「戦争」という非日常と「となり町」という日常の間にうまれる様々のことなど。
読了日:8月13日 著者:三崎亜記
校閲ガール校閲ガール感想
エロ小説に「目の前で人が死んでるなら乳を揉んで硬度を確認するのではなく、まず首か手首に手を伸ばして脈の有無を確認すべきでは?」などという赤を入れる校閲ガールの物語。
読了日:8月15日 著者:宮木あや子
渋谷に里帰り渋谷に里帰り
読了日:8月16日 著者:山本幸久
ワイフ・プロジェクトワイフ・プロジェクト感想
「性的関係は三回目のデートまで待つのが暗黙のマナーだ」とアドバイスされているものの、「一回目のデートの先まで進展したことは一度もない」という男が主人公の物語。
読了日:8月23日 著者:グラム・シムシオン
首折り男のための協奏曲首折り男のための協奏曲感想
「『絵に描いたような出会いだな』黒澤は感心して、言った。『でしょ、絵に描いた餅って言うのかしらね』『それはちょっと意味が違うだろうな』など、相変わらずの伊坂幸太郎言語空間で展開する物語たち。
読了日:8月24日 著者:伊坂幸太郎
クリスマスを探偵とクリスマスを探偵と感想
「サーカスって大変なんだね」「ピノキオもサーカスから逃げちゃったのよねえ」というやり取りから、久しぶりにピノキオのことを思い出した。ちなみにサンタクロースの連れているトナカイだが、「小型の、ペアリーカリブーという種類」がとくに飛ぶのだそうだ。
読了日:8月24日 著者:伊坂幸太郎
透明ポーラーベア/I LOVE YOU (祥伝社文庫)透明ポーラーベア/I LOVE YOU (祥伝社文庫)感想
アザラシを食べて口のまわりから胸のあたりまで血だらけにしたシロクマの写真を見ては、「可愛いなあ」とうっとりとしていた姉をめぐる物語。シロクマが大好きな姉は「その町でホッキョクグマが、ぽつんと座り込んで、ハドソン湾の凍るのを待ってる姿を想像してよ。まだかなあ、おかしいなあ、まだ凍らないのかなあ、って首を捻りながら、待ってるんだよ」と、温暖化問題にも感情移入する。
読了日:8月24日 著者:伊坂幸太郎
再生 (角川文庫)再生 (角川文庫)感想
「ここに収められた十二の短篇のうち、半数以上は直接当人から話をきき、小説に仕立て直したものです」とのこと。「仕立直し」でない小説を読みたい人は、他の作品から入る方が良いかも。
読了日:8月26日 著者:石田衣良
初陣 隠蔽捜査〈3.5〉初陣 隠蔽捜査〈3.5〉感想
ちょっと伊丹刑事部長が、頭の悪い人みたいで残念な気もしてしまう。
読了日:8月28日 著者:今野敏
イベリコ豚を買いにイベリコ豚を買いに
読了日:8月28日 著者:野地秩嘉
調律師調律師
読了日:8月30日 著者:熊谷達也
氷河鼠の毛皮氷河鼠の毛皮
読了日:8月31日 著者:宮沢賢治
会社が消えた日会社が消えた日
読了日:8月31日 著者:水木楊

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