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突然ですがこちらに移転しました。

いつも心に『ヘッドフォン・ララバイ』

もう知らない人が多いだろうなあ。

第一次ウォークマンブーム真っ盛りだった 1981 年。『ヘッドフォン・ララバイ~公園通りの青春』(窪田僚)という本が出た。確か映画にもなったんじゃないかな(シブガキ隊だったと思う)。首にヘッドフォンをかけて街を歩くのが「格好良さ」の代表だったりした時代。

ジャンルとしては「青春小説」。で、「青春小説」と言えば、まず間違いなく「痒い」。この小説も、まあ「痒い」ところはあるんだけど、「青春小説」としては、かなりの「本格派」。出てくる音楽もなかなか渋く、Emotional Rescue とか、これで覚えた人もいた。

当時の自分。学校の授業中に「長髪に隠して」(笑)ウォークマンを聴いたりしてた。うまく隠れてたんだけど、問題は教師の声が聞こえないこと。指名されても聞こえない。隣の奴が気を利かしてつついてくれても、立ち上がったところで相変わらず何も聞こえない。

この『ヘッドフォン・ララバイ』にね。ヘッドフォンをしたまま BGM のかかった店に行くシーンがある。そこで「耳の中のミックジャガーと(店のBGMのシンガー)がコーラスを始めた」みたいな記述があるんですよ。

「おお、そうかっ! 外部の音も聞こえるようなボリュームで聞けば授業中でも大丈夫だ!」。ぼくにとっては「コロンブスの卵」でした^^。当時、「外の音が聞こえるようなボリューム」でウォークマンを聞くってのはあまり流行ってなかった。てか、私の近辺にはいなかった。今でもウォークマンをしたまま話をすると、「聞こえているのかっ!」と、相手が驚くこと、ありますね。