噺家に小言を言うときは。
先日、たまごの会で古今亭志ん輔が言っていた。「この会で勉強させてもらった二つ目も、真打になったりすることになった。ついてはいまのうちに小言なんかを言ってやって欲しい。真打になってしまっては、良いお小言もなかなか耳に入らなくなってしまうから」。
ふ~ん、と思いながら聞いているとやはり(笑)続きがあった。
小言は短い方が耳に入るよ、ということに続けて曰く。「小言をタダで言っちゃいけません。小言を言うときは奢ってやってください」。まだ続いた。「さらに帰りにはちゃんとお車代ってのを渡してやってください」。
あはは。
ちなみにその後日。料理屋で菊之丞と話をする機会があった。「ひとつだけ、まじめな話しても良いですか?」。菊之丞に問えば「お小言ですか?」と(笑)。
結構お小言を言われてる噺家ってのは多いもんなんっすかね^^。
尚、ぼくの聞きたかったのは菊之丞の「芝浜」における工夫。「銭じゃないよ。金じゃないか」で客を笑わせない工夫があるように感じたんだな。そんな話をしたかったんだけど、お互いお酒が入ってる。残念ながら細かい話は諦めてしまいましたとさ。
落語名人会(38)~柳家小三治14 味噌蔵/小言念仏
posted with amazlet at 12.02.17