学生時代「犯罪学」なんてものを囓ってた関係もあって、今日のレビューで最も気になったのはこれ。
針の上で天使は何人踊れるか―幻想と理性の中世・ルネサンス
posted with amazlet on 07.08.12
ダレン・オルドリッジ 寺尾 まち子
柏書房 (2007/07)
売り上げランキング: 870
柏書房 (2007/07)
売り上げランキング: 870
タイトルは「How many angels can dance on the tip of a needle?」から来ていて、「中世」をちょっと勉強すると必ずどこかで耳にする表現。
レビューをちょっと引くと
天使や魔女が〈実在〉していたヨーロッパ中世やルネサンス時代には、信じがたい事件や奇妙な学問が乱舞していた。
(略)
それらの奇妙さを、中世の馬鹿馬鹿しい迷信として笑うことはたやすい。だがこの本の著者は、中世の奇想さを紹介しつつ、そこから抜け出て、すっかり近代化したはずの私たちも、奇想から自由ではないことを教えてくれる。
「現代」と結びつける、その「やり方」次第ですごくつまらない本になる可能性はあるけれど、少なくとも「資料」としては楽しめるんだと思う。
そして、「この手の本」に弱い自分がちょっとおかしくもなるんだけど、次に気になったのはこれ。
ケンブリッジの卵―回る卵はなぜ立ち上がりジャンプするのか
posted with amazlet on 07.08.12
ゆで卵を水平に回転させると徐々に卵が立ち上がる。その事実がなかなか「理論」から導き出せなくなり、奮闘する話。話の合間に著者の科学に対する思いなども挟まれているようで、これは純粋に面白い本だろうと期待する。
最後に、ちょっとリスキーだけど読んでみたいのは次の本。
1/4のオレンジ5切れ
posted with amazlet on 07.08.12
ジョアン ハリス 那波 かおり
角川書店 (2007/07)
売り上げランキング: 28505
角川書店 (2007/07)
売り上げランキング: 28505
日経のレビューによれば「あちこちに潜む母と娘の狂気」の現れる物語。通底モチーフは「レシピ」らしい。
リスキーだと言うのは、もしかすると「気持ち悪い女の思い込み小説」風になっているかもしれないから(笑)。
と、思ってちょっとネットを検索してみたんだけど、『ショコラ』の原作者なんですか。
『ショコラ』は、ジョニー・デップ出演にしちゃあ(大笑)良い作品で、いつか原作も読んでみたいと思っていた。ならこの作品もきっと面白いんだろうな(^^)。
以上、本日の日経より、気になった本でした。