Yahoo! News 経由で見かけた Impress の記事。「イーブック・システムズ、FlipBookコンテンツを揃えた電子図書館『Flib』」。
昔からいろいろ登場してはデファクトたり得ず消え去っていく電子書籍関連ツール。「青空文庫」のコンテンツもあるということで見てみた。
端的に言ってしまえば「青空文庫ビュワー」としては使えない。フリガナは付くけれど横組み。しかもインラインフレームで表示したようにスクロールバーを使って読まなくちゃならない。azur や Zaurus に搭載されていたビュアーを一度でも使っていれば耐えられない環境と思う。
Flib に掲載されている「青空文庫から持ってきたコンテンツ」は縦書き表示もできて、見栄えはそれなりに綺麗。でも文字サイズや文字幅などの設定もできず、かつコピー&ペーストの機能などもない。動作も軽快とは言えず使いづらいことこの上ない。
おそらく Flib のメインコンテンツであるだろう雑誌なども試してみた。これはアクセスの集中や何か事情はあるんだろうけれど、少なくとも私の環境ではとても読書に耐えられなかった。
新しく販売される多くのパソコンにバンドルされるとのことだけど、もうちょっとソフトウェアやサイトの体裁を整えてからの方が良かったんじゃないかなあ。
もっと質の高いビュワーが数多くあるわけで、機能的に真新しいものもない。ちょっとしたギミックと営業力。そしてビジネスモデル(言葉だけでもちょっと笑われてしまう古い言葉か^^?)だけで勝負しようというツールは久しぶりに見た気がする。