気になったこと日記 on はてな

突然ですがこちらに移転しました。

technicolorは「天然色」?

technicolor」は「技術色」というような意味だから、「天然色」と訳したのは、何らかの転倒があるんじゃないか、というような話を読んだ。

なるほど!」と思いそうだけど、「technicolor」を辞書で調べてみたよ。

以下はランダムハウス英和大辞典。

Tech・ni・col・or
n.
1 *1 テクニカラー:三原色フィルターを通して撮影した3本の陰画フィルムを重ねて焼き付けし,最終的な色彩画を作り出す天然色映画製作の方法.

2 1を開発した米国の会社.
3 *2 *3 鮮やかな色彩;毒々しい[けばけばしい]色調.

だよな〜。

何が「だよな〜」かと言えば、technicolorは、そもそも「商標」として生み出された語だ。つまり「technicolor」に、どのような意味が込められていようとも、それは言うなれば「商標登録者の勝手」であり、「techni」な「color」なのに「天然色という訳語はおかしい」なんて言えた義理ではないのだ。

見田宗介の著作をけなすつもりは全くない。ただ「technicolor」を天然色と訳すのは「反転」であるというのは「ちょっとできすぎた話」であるようだ。

英語ができちゃうが故の「行き過ぎ」解釈だったように思うな。


www.youtube.com

 

 

*1:商標

*2:しばしば t-

*3:比喩的