とある中学生が「月は西から昇って東に沈むんですよね？」と問うてきた。違う、と伝えたが、聞いてきた子は不満げな様子。
「もしかして、『月は東に日は西に』でそう思ってるの？」と問えば「そうじゃないんですか！？」と、やや喧嘩腰＾＾。
この質問、何度か受けたことがある（笑）。罪は俳句にある＾＾。
ちなみに質問してきた子、違うんだと納得してもらったところ、さらなる質問をしてきた。
「菜の花と月は、どうして同じグループなんですか？」。
これは「菜の花や」の「や」を「and」と理解しているのだ（大笑）。「菜の花 and 月」は東に向かい、そして太陽は西に向かう。
ぼくはたぶん、この俳句に出会う前に、太陽も月も東から西に向かうことを知っていたと思う。そのせいで、多くの（笑）中学生のような解釈ができなかったのだ。
彼ら／彼女らのような解釈も楽しいかもしれないね。その機会を失っていたことを（ちょっとだけ）悲しむ。
なお、定番短歌俳句に親しむのに『三省堂 例解小学短歌・俳句辞典』はわりとおすすめ。結構簡単に「通読」できるよ。
