『砂糖の世界史』は『銃・病原菌・鉄』を楽しめる人におすすめ
『銃・病原菌・鉄』を読んでいる中、たまたま本屋で見つけたのが『砂糖の世界史』。通じるものがありそうだなと中身も見ずに購入。岩波ジュニア新書のシリーズなんだけど、このシリーズ、「ジュニア」をつけておくのが惜しいくらいに感じる。大人が読んでも十分楽しめるものが多い。
本書も期待にたがわずとても面白い内容。ジュニア新書らしく詳細な注釈はないので細かい部分の議論等を知ることはできないんだけど、その辺り「まあ著者を信頼してよかろう」と読み進められる説得力も十分。
この本は、「世界システム」論といわれる歴史の見方と、歴史人類学の方法を使って書いてみました。
「歴史上の人びとのくらしの実態を、モノや慣習などをつうじてくわしく観察しようとする学問」を「歴史人類学」と呼ぶそうな。
長い歴史をさまざまな観点から考察する『銃・病原菌・鉄』ももちろん面白い本だけど、『砂糖の世界史』も同様の楽しみをコンパクトに得られる非常に面白い本だった。おすすめ。
砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)
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おすすめ度の平均:
身近な物を通じて、歴史を知る。面白いなぁ歴史のダイナミズムを味わえる
砂糖は世界を動かした
砂糖を通して知る甘いだけではない世界の歴史
基礎知識不要でスラスラ読める。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
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おすすめ度の平均:
歴史ってこんなにも面白いのか。知的興奮という言葉はこの本のためにある
アジア人の持つ疑問には答えてはいないが
2000年〜10年のベストなの?
分野をまたいで発揮される知