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突然ですがこちらに移転しました。

流行AIにヘッセとカフカについて尋ねてみた

引用だけの記事になるんだけどね。ChatGPTにヘッセカフカについて尋ねてみた。中学生の頃、ヘッセに「ドハマリ」した自分を恥ずかしく思い出しながら尋ねてみたわけだ(笑)。ちなみにカフカに「ドハマッタ」のは高校時代だった。

まずは「カフカ」について。

 
> 「疎外」の観点からのカフカ論を800字で書いてください。
 

カフカは、疎外と孤独の感覚を探究することで知られています。彼の小説や物語には、個人が社会的な枠組みや権力の力によって排除され、無力であり、無価値であると感じる状況がしばしば描かれています。

カフカは、この疎外感を解決するための道を提供することはなかったが、彼の作品は、現代社会における個人の無力感や孤独感について考えるきっかけを与えています。

カフカの小説「変身」は、主人公が甲虫に変身し、家族や社会から疎外される物語です。彼は、自分が変身してしまったことを理解できず、周囲からの拒絶と孤独に苦しむことになります。この小説は、個人が社会的地位や役割に縛られ、自己を失うことで疎外感を生じることを示唆しています。

同じく「城」では、主人公が町の住民から追い出される状況が描かれています。彼は、社会によって強制的に隔離され、彼自身の存在が無価値であるように感じています。この小説は、個人が自己の内面と外界の間で疎外感を抱えることがあることを示唆しています。

さらに、「審判」では、主人公が罪なき罪で告発され、自分自身を正当化するための手段が与えられないことで、疎外感を抱えることになります。この小説は、個人が社会的な正義感に疑問を持ち、その正義感によって疎外される可能性があることを示唆しています。

以上のように、カフカは、社会的地位や権力、正義感によって個人が疎外感を抱えることを描写することで、現代社会における個人の孤独感や無力感を探究しています。カフカの作品は、現代社会において個人が直面する問題について、考えるきっかけを提供してくれます。

ありふれた、内容のない評論ではあるね。でも、ぼくが親しくしていた指定校推薦中大生の数倍から百数十倍くらいは良い文章になっている。

次はヘッセだ。
> いわゆる「中二病」と、ヘッセの「車輪の下」との関連について、1000字程度のレポートを書いてください。

> 「中二病」とは、思春期の若者が自分を特別な存在であると感じたり、架空の物語やキャラクターに没頭するなど、自己を中心に物事を考える傾向がある症状を指す俗語的な言葉です。このような思春期の心理現象について、ヘルマン・ヘッセの小説「車輪の下」にも似たような描写があります。

車輪の下」は、19世紀末のドイツを舞台にした青春小説で、主人公のハンス・ギーゼンは、文化や芸術、哲学などに没頭している中二病的な少年です。彼は、周囲の人々に理解されず、自分自身の中に閉じこもっている状態に陥ります。しかし、彼はある出来事をきっかけに、自己を見つめ直し、社会との関わりを取り戻していきます。

車輪の下」は、思春期の若者が自己中心的に物事を考える傾向を描いた小説であり、また、自己と社会との関係性についても論じています。主人公のハンスが、自分自身に没頭することで社会から孤立し、苦しみを抱える様子が描かれています。このような描写は、中二病的な思春期の心理現象とも関連があると言えます。

中二病は、自己を特別な存在として捉え、周囲から理解されない孤独感を抱えることがあります。また、中二病的な思考には、現実的な問題に対する無関心さが見られることがあります。一方で、「車輪の下」の主人公であるハンスは、自己を中心に物事を考えることで社会との関係性を失っていたものの、最終的に社会との関わりを取り戻しています。

車輪の下」は、自己と社会との関係性について考察することで、若者の心理的問題を解決するヒントを提供しています。ハンスの成長過程は、社会との関わりを取り戻すことで自己を再定義する過程でもあります。

これまた、前出の中大生よりははるかによい評論だなあ…。

ChatGPTは「馬鹿は考えるな」という根源的な支持をするために登場したのかもしれないね。

なお、Googleが公開するという新AIに期待しつつ、ChatGPTがGoogle発じゃないことに驚いている。でもGoogleにはevilを為してはならないという社是があるそうだから、そのせいでAIリリースが遅れたのかもしれないね(^^)。「馬鹿は考えてはいけない」なんて主張は、社会的良心で考えれば「evil」以外の何者でもないもんね。


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