ぼくは、「ひたすらラジオ講座を暗記する」という方法で、英語を学習した。暗記したのは「基礎英語」「続基礎英語」「英会話」そして「百万人の英語」だった。
当時は「英会話入門」とか、「ビジネス英会話」なんて講座はなく、ぼくとしては「聞ける限りの講座」を聞いていたつもりだった。
「暗記する」とは、テキストを見ずに、そしてラジオ講座の言う「ネイティブの速度で」暗唱できるようにすること。
さらにいえば「口の形」も気をつけた。「f」や「v」で下唇を噛み、「th」は舌を噛むなどの気をつけたわけだ。もちろん「l」は上顎に舌をつけ、「r」では舌を巻く。それだけで発音が上手に聞こえるし、また、単語の綴りを覚えるのにも役立つ。
ぼくにとっては当たり前で、かつ効率的な学習法だった。でも中高生に尋ねたところによると、あまりこういうことをやっている子はいないみたい。なんでなんだろうな。
もちろん、ぼくの学習方法にも欠点はある。それは、いつのまにか「こーひー」と言えなくなってしまうのだ(笑)。高1の頃、近所にできたDomDomに行って、「コーヒーをください」と言うつもりが「こーfeeをください」と言ってしまった。
相手の店員は、アルバイト美人女子大生(笑)。ぼくはたぶん、美人女子大生の前で格好をつける、おたく高校生だと思われたことだろう。
ぼくの英語学習法。英語の学習には強かったけれど、周囲との友人関係を結ぶのには、むしろ障害となったかもしれない^^。
さらに当時。「ひとり言でマスターできる英会話」だかなんだかいう本を読んで、周りに人がいないときには(笑)、ひとり言で英語を発話していたりした。
「なんか変だな」→「There's something wrong with this」みたいな。
で、「うわぁ」は、もちろん「Oops!」だ(大笑)。
彼女は何かあるとやたら大げさに 「Oops!」と叫ぶ。ネイティブがよく使う、ちょっとしたミスをしたときや驚いたときの「おっと!」みたいな意味の擬声語だ。それを聞くと、どういうわけだか私のほうが恥ずかしい気持ちになった。
— maeda, h (@torisan3500) 2022年4月14日
via 『赤と青とエスキース』(青山美智子)https://t.co/6W0NceWbAa
「Oops」は、やっぱりだめだよねえ。「こーfee」も、もちろんだめだけどね。
読んでいる本に「恥ずかしいOops」が出てきたもので、つい40年前の自分を思い出してしまったよ(^^)。
それにしてもみんな。NHK講座をひたすら覚えるだけで英語なんてできるようになるのに、なんでそれをせずに高い(そしてしばしば無益な)教材/教室に頼ろうとするんだろうなあ…。とても不思議だ。
P.S.
もちろん、文法の勉強も「たくさん」した。中学生のうちに、高校生英語の勉強は終えたつもり(中学と高校はほぼ同じことを学ぶので、高校英語を学ばない理由はないと思う)。
「受験英語」と、ラジオ講座のおかげで、ぼくは英検一級を取得した。「ちゃんと」やれば、日本の英語教育ってすごく役に立つんだよ。