ちょっと古いんだけど、『経済学を学ぶ』という本を読んでいる。そこに、「リンネルの布地が貨幣として使用された」という記述があった。
それでリンネルなのか、と今さら(笑)
— maeda, h (@torisan3500) 2022年6月7日
> バイキングの横行するバルティック海岸地域ではリンネルの布地が、一八世紀のピレネー山脈カタラーナ地方では穀物入りの袋が、それぞれ貨幣として使用されたという記録がある。
via 『経済学を学ぶ 』(岩田規久男)https://t.co/kyL2zqRkJq
『資本論』を読み始めた17歳。とつぜん現れる「リンネル」に、まず躓いたんだよなあ(笑)。ちなみに今、手元にある岩波文庫版だと「亜麻布」だな。たしか国民文庫版だと「リンネル」じゃなかったっけ?
リンネルが貨幣として使用された歴史があると知っていれば、資本論ももう少し読みやすかった。
でもまあ。「リンネル」という言葉自体も難しくはあるね。日本では普通、「リネン」と呼んでいるように思うし。
しかしそれにしても。『資本論』あたりの時代って、他の本を参照できるときはとことん参照するという文化があったような気がしない? 参照をたどることは楽しいんだけど、それができるのは大学時代まで(職業学徒は除く)だよなあ。
『資本論』を読む人たちにとって、「リンネル=貨幣」の含みを持つことは常識なのかもしれない。でも、一応、『資本論』を読み通したぼくは、今日になるまで「リネン=貨幣」の背景を知らなかったよ。
てなわけで。ぼくは近いうちに『資本論』1巻の前半部分を読み直してみることになる。また楽しからずや、ではあるけどね。
人生には終わりがあるのに、楽しみの追求に終わりがないのは悲しいことだ。