『三省堂国語辞典』は四版、六版、七版と持っている(六と七はAndroid版)。カピバラに興味をもったのはこの辞書のおかげ。
この語釈を見るために『三省堂国語辞典』第七版を買う人もいるのではないか。「ねむそうな目と、間のびした鼻の下をもつ」=カピバラ #国語辞典 #辞書 #動物 pic.twitter.com/pbdkESLIro
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 2月 5
この『三省堂国語辞典』の編纂者が書いているのが『三省堂国語辞典のひみつ』。辞書が好きな人ならぜったいに興味をもつはず。購入の背中押しに目次を書いておこう。
はじめに ― 国語辞典の魅力と楽しみを
第一章 『三省堂国語辞典』はこんな辞書
- 要するに何か、が分かる
- シンプルな似顔絵
- 「にやり」と新明解、「すとん」と三国
- 中学生から「三国年齢」
- 新語、ではなく現代日本語を載せる
- 大型辞典にないことばが載っている
- 大切なことばを復活させる
- 金田一先生は知っている。ケンボー先生は?
- 見坊イズムで用例採集
第二章 誤りと決めつけてはいけない
- 「的を得る」は「うまく捉える」
- 「汚名挽回」は「取り戻す」のではない
- 「全然支配される」は全然OK
- ひとりでもできる「爆笑」
- 二の舞いを「踏む」か「演ずる」か
- 「前代未聞」の大成功? 不祥事?
- 「足」も「足下」もすくわれかねない
- 「にやけた男」は笑っているか
- 「号泣する」はどんな泣き方か
- 「絆が深まる」のは望ましいこと
- 「こちらメニューになります」と言うわけは
- 1万円からお預かりします
- 伝統的な誤り「ミゾユー」
- 「銀ブラ」は「銀座でブラジルコーヒー」?
- 「くだらない」は下等な酒から?
第三章 新しいことば・古いことば
- 「ナウい」はなぜ載っているのか
- インターネットで笑うとき
- 「半端ではない」から「半端ない」へ
- 電車の中で聞いた「やばい」一言
- 夕方でも「おはようございます」
- 「だったり」という言い方が広まった
- ついついつけ足す「かな」
- フツーに難しい新用法
- 「飛べんじゃん」って、飛べないのか?
- 半世紀以上嫌われる「させていただく」
- 「ファミレス」「コンビニ」は俗語か
- 和服を着て「和」と出合う
- 失礼を「こく」とはなんだ
- 「たられば」の先祖の言い方
- 「中の人」が辞書に載るまで
- 「るんるん」は1979年からか?
- 「幽邃」の現代の例を探す
- 「赤ゲット」は、こうして残った
第四章 気がつきにくいことばと意味
- 大型辞典にもない「赤白帽」
- 「昼放課」でも帰ってはいけない
- 現代でも使われる「香盤」
- 上方落語の「小拍子」
- 「お下劣」は載ったが「お下品」は?
- 辞書作りは「指笛」を聴きながら
- 「せいせいしゅくしゅく」に市民権を
- 父の「心が折れる」とは
- 「目線」のちょっと意外な意味
- 気づかなかった「動画」の拡張
- 「小芝居」は「小規模の芝居」?
- 「社会現象」になるということ
- 「ポーション」の用例をスーパーで採集する
- 「トップセールス」を探せ
- 酒場に入ったのに「足踏み」
- 街に出れば見つかることば
第五章 語釈を書くのはむずかしい
- 大根にもいろいろあるけれど
- 「ライター」を分解する理由
- 「グアバ」は甘い果物か
- 危機一髪! 「ゆべし」の語釈を正す
- 杉の葉のような、ニシンの骨のような
- 「尾根」が「同じ形の部分」とは?
- 「不易流行」って何だっけ
- 「共振」とは何か実験して書く
- 「死亡フラグが立った」の「フラグ」とは
- 「オナガ」はどのくらいの大きさか
- 「串カツ」と「串揚げ」
- 「おそろしい」を引くと「こわい」
- 「多い」とは「こんなにある」こと
- 理解を助ける分かりやすい例を
- 漢字が分かれば意味が分かる
第六章 『三国』の使い方の極意
- 本当にないかどうか探してみよう
- 「しいくわあさあ」はやめました
- 4000項目を増補、では何項目を削除?
- 「▽」と「▽」は別の意味を表す(大きい記号と小さい記号)
- ネットワークを示す「⇨」と「⇨:」
- ( )と〔 〕は違う意味
- 「ら抜きことば」が辞書に載った
- 「中古の文学」をどう発音する
- 俗語と話しことばの違い
- そのことば、丁寧体ではどう言うか
- どれだけ分かるか「社会常識語」
- 「分かっている」ことばも引いてみよう
- 『三国』はリビングのテレビの台に
おわりに
さくいん

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