気になったこと日記 on はてな

突然ですがこちらに移転しました。

フェミニズム嫌い

時代が悪かった、ことにさせてもらいたい。

たとえばグラムシに関する本に載っていた、フェミニストの論考は「グラムシフェミニズムについて何も言っていないけれど、しかし彼の立論からするとこういう問題を感じていたはずだ!」なんていう、魔術系のフェミニストが多かった。

ぼくは自分でも使えないせいで、「魔術」は嫌いだ。そんなわけで1980年代からずっと、フェミニズムについての勉強を怠ってきた。

そんなぼくだけど、なぜか突然、上野千鶴子を読んでいる。

さまざまな制約を、そのまま「マルクスの限界は…」と語っているように見える口調は気に入らない。でも本書、そうとう面白い。

たとえばこんな言葉はどうだろう?

フェミニストにとっては「当然」すぎる話かもしれない。しかしこの「限界」を明らかに突きつけてくる論考に、ぼくはこれまで出会ってこなかった(フェミニズムから逃げっていたから)。

もうちょっと軽いところを引用すれば、次のようなのはどうだ?

フェミニズムはうざい」。「うざいけどね…」という語り口。ぼくは不勉強にして、そういう語り口にも出会わずにいた。

「今更なんで上野千鶴子なんだよ」という声が聞こえる気もする。ただ、フェミニズム(や、ウーマンリブ)の言説から逃げまくってきたぼくに、上野千鶴子が面白い。

これまでの不勉強を恥じつつ、勉強させてもらっているところ。


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