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突然ですがこちらに移転しました。

ゲマインシャフト via 上野千鶴子

フェミニズム上野千鶴子もずっと避けてきたぼくだけど、今、プチ「上野千鶴子ブーム」が来ている(笑)。

読んでいるのは『家父長制と資本制』。

マルクスが考察外としたことを即座に「マルクスの限界」と言い募るのは、フェミニズムの特徴的言説。ただ、上野千鶴子は特徴的言説を用いつつ、そこで勝手なマルクス主義援用(?)勝手論説に走るのではなく、正しくマルクス主義の可能性・正当性を探る姿が面白い。

繰り返すけれど、フェミニズム上野千鶴子もずっと触れずにきたぼくだけに、この本の面白さが素直に感じられるように思ってる。

たとえば。レベルの低い話かもしれないけれど、「ゲマインシャフト」について、上野のいうような着眼を持たなかった自分を恥じる。

この「錯誤」可能性を思わなかったのは、かなり恥ずかしい。

ゲマインシャフト」がむしろ近代的フレームワークであるとすれば相当面白い。そんな面白いことは、当然自分でも考えてみるべきこと。そこに至らなかったぼくは、(知ってるけど)かなりの馬鹿だ。

思い起こせば「ゲマインシャフト」「ゲゼルシャフト」の知識は高校時代のものだ。それから一切、更新することなく還暦間近まで過ごしてきた。ぼくも「ゲマインシャフト」→「ゲゼルシャフト」の「流れ」を信じてしまっていたのだ。

そこに反省のきっかけを与えてくれた上野千鶴子に感謝する。ぼくみたいな馬鹿には、この本は相当に面白い。

P.S.

ちなみに上野が言及する「テンニース」。ぼくは「テンニエス」と教わったな。と、思ったら岩波文庫の表記も「テンニエス」だ。学会では「テンニース」が標準なのかな? よくわかんない。


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